活動報告

6月議会の「小児がん治療で免疫を失った子供たちへのワクチン再接種の公費助成について」の助成制度を実現していただくことができました

【6月議会一般質問のひとつを実現していただきました】
こんにちは、宮内そうこ です。
本日は昨日からずっと作業していたホームページ更新作業が終わり、126記事をアップしましたので、よろしければぜひご覧になってみてください😊
また、市役所の担当課の職員さんから先日ご連絡をいただきまして、私が6月議会で取り上げさせていただきました「小児がん治療で免疫を失った子供たちへのワクチン再接種の公費助成について」の助成制度を、市の職員さんたちのご尽力によって、実現していただくことができました。
この助成制度は、私が選挙期間中にお会いした、幼い娘さんを連れたお母さんから、「娘が小児がん治療によって免疫を消失してしまい、改めてワクチン接種を受けなおさなければならないのに、それが全額自己負担であり、精神的にも経済的にもとても苦しい。宮内さんが当選したら、ぜひこの助成制度の実現に取り組んで欲しい」と打ち明けてくださり、私がもしも選挙で当選することができたときには、必ずこの制度を実現したいと強く思った助成制度となります。
そのため、市の担当課の職員さんからこの制度のお知らせを頂いたときには、大変嬉しく思うと同時に、一人でも多くの該当する市民の方にこの制度を利用していただいて、負担が少しでも軽減されますように願っております。そして、すべての該当する方がこの助成制度を知ることができますように、私の方でもレポートやFacebookなどでこれから広く周知に努めていきたいと思います。
以下に、この制度の詳細と、私の6月議会の一般質問の議事録を記載いたします。もし知り合いの方に該当される方がいらっしゃいましたら、ぜひ広めてくださると嬉しいです。
また、この制度を実現してくださいました市の担当課の職員さんたちには、改めて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
以下が制度の概要となります。↓
【戸田市特別の理由により免疫を消失した者の任意予防接種費用補助金】
補助制度概要
骨髄移植を受けたなどの特別な理由により免疫が消失し、接種済みの予防接種の効果が期待できないと医師に判断された方に対し、予防接種の再接種を受ける費用を補助します。令和3年4月1日以降に再接種した予防接種費用が補助対象となります。
対象者
特別の理由により免疫が消失し、接種済みの予防接種の効果が期待できないと医師に判断されていて、予防接種の再接種日時点において戸田市の住民基本台帳に登録されている20歳未満の方
補助対象となる予防接種の種類
免疫が消失する前に定期予防接種として受けていた予防接種が対象となります。
具体的な予防接種名についてはこちら [PDFファイル/3KB]をご確認ください。
補助額
予防接種の再接種にかかった費用を補助します。
各ワクチンごとの補助上限額についてはこちら [PDFファイル/4KB]をご確認ください。
申請に必要な書類等
(1) 戸田市特別の理由により免疫を消失した者の任意予防接種費用補助金申請書兼請求書(第1号様式) [Wordファイル/20KB]
(2) 明細書(第2号様式) [Excelファイル/14KB]
(3) 補助対象予防接種に要した費用が分かる書類(領収書の写しなど)
(4) 戸田市特別の理由により免疫を消失した者の任意予防接種費用補助金交付に係る医師意見書(第3号様式) [Wordファイル/21KB]
(5) 母子健康手帳その他補助対象予防接種の接種履歴が確認できるものの写し
(6) 対象者及び申請者の本人確認ができるもの(健康保険証や免許証など)
(7) 振込先口座番号の分かるもの(金融機関の通帳やキャッシュカード等)
申請の期限
予防接種を受けた日の属する年度の3月末日までとなります。
(ご申請が年度末に近い場合は、お早めにご提出いただけると助かります。)
補助金交付の流れ
申請を検討されている方は、事前に保健政策・感染症対策担当(048-446-6479)まで、ご連絡をお願いします。
福祉保健センター窓口に来ていただいた場合は、申請のための様式等をお渡しします。
当ホームページからダウンロードしての印刷利用も可能です。
 ↓
医療機関で医師に再接種が必要な予防接種を相談していただき、「医師意見書(第3号様式)」を医師に記入をしてもらった上で、接種をおこなってください。領収書など、補助対象予防接種に要した費用が分かる書類は、接種後に医療機関から必ず受け取ってください。
 ↓
「申請に必要な書類等」を揃えて、福祉保健センターへ申請をお願いします。
書き方が分からない場合は、保健政策・感染症対策担当までご連絡ください。
福祉保健センターへ来庁が難しい場合は、郵送での提出でも構いませんが、提出前に電話等にて事前連絡をお願いします。
 ↓
申請書類を審査後に「交付・不交付決定通知書」を送付し、交付決定した場合は指定された口座に接種費用を振り込みます。
 
 
【宮内そうこ6月議会一般質問の議事録です】
 
2.小児がん治療で免疫を失った子供たちへのワクチン再接種の公費助成について
 現在の制度では、子供たちの通常のワクチン接種については国の補助で行われているが、小児がん治療で免疫を失った子供たちへのワクチン再接種については、全額自己負担となっている。それまで膨大な治療費がかかっていることを考えると、ワクチン再接種において金銭的な支援をすべきと考える。
「それでは、続きまして、件名2の小児がん治療で免疫を失った子供たちへのワクチン再接種の公費助成について一般質問をさせていただきます。
 1月の選挙期間中に、3歳くらいの女の子を連れたお母さんが駅前で私に声をかけてくれたことが、このことについて考えることになったきっかけです。そのお母さんが連れていた小さな娘さんが少し前に骨髄移植を受けたこと、その治療によって以前に接種したワクチンの効果がなくなってしまった可能性があり、再びワクチンを接種し直さなくてはならないこと、病気の治療による精神的なつらさに加えて治療費や交通費、そこにさらにワクチンの再接種の自己負担費用が加わると、経済的にも家計がとても苦しくて大変であることなど私と立ち話をする中でいろいろと話してくれました。
 我が国では現在、13種類のワクチンについて、子供たちへの公費助成が行われています。この13種類のワクチンとは、ヒブ感染症、小児肺炎球菌感染症、B型肝炎、ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオの4種混合、結核、麻疹、風疹、水ぼうそう、日本脳炎、ヒトパピローマウイルス感染症になります。赤ちゃんが生まれるとすぐに生後2か月から、今述べました13種類のワクチンの接種を開始しますが、それらのワクチン費用に自己負担はありません。しかし、小児がんのお子さんの場合、骨髄移植などの治療を受けると既に受けたワクチンの免疫が減衰してしまうことがあり、再接種が必要であると医師に診断された場合には再接種が必要になってきます。小児がんの子育てにおいて、保護者は治療の付添いなどのために仕事を減らしたり、場合によっては仕事を辞めなければならなかったりと、収入が減ってしまうケースもあり、その一方で治療に伴う費用が膨大にかかり、それに加えてさらにワクチンの再接種に係る費用を全額自己負担することは、経済的にとても大きな負担であると言えます。
 現在では13種類のワクチンが全て公費助成となりましたが、もしもワクチンを自己負担で受ける場合ですと、例えば私が調べました市内の小児科での料金を例に挙げますと、ヒブの予防接種で1回当たり1万54円、ヒブは4回接種する必要がありますので合計で4万216円、小児肺炎球菌の予防接種で1回当たり1万2,320円、こちらも4回接種が必要ですので合計4万9,280円、B型肝炎で7,920円、こちらは3回接種が必要ですので合計2万3,760円、日本脳炎9,075円、こちらは4回接種が必要ですので合計3万6,300円など、1回当たりの予防接種費用が高額であります。また1種類のワクチン接種においても3回や4回など複数回の接種が必要なものもあり、免疫を失ったワクチンの再接種を全額自己負担で受けるとなると、合計でかなりの費用がかかってきます。
 戸田市は出生率が埼玉県内で一番高く、子育て支援にも特に力を入れているまちであることから、ワクチン再接種において公費助成をするべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。
 それでは、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。
 現在の制度では、子供たちの通常のワクチン接種について国の補助で行われているが、小児がん治療で免疫を失った子供たちへのワクチン再接種については全額自己負担となっている。それまで膨大な治療費がかかっていることを考えると、ワクチン再接種において金銭的な支援をすべきだと考える。(1)市としての公費助成についてお伺いいたします。御答弁よろしくお願いいたします。
◎久川理恵 健康福祉部長  議長。
○細田昌孝 議長  久川健康福祉部長。
◎久川理恵 健康福祉部長  件名2、治療で免疫を失った子供へのワクチン再接種の公費助成について、(1)市としての公費助成についてお答えします。
 予防接種には、予防接種法を根拠とする定期接種とそれ以外の任意接種があり、定期接種に該当する予防接種であっても、再接種の場合は任意接種になります。健康被害が発生した場合、定期接種は国による救済措置の対象になるに対し、任意接種は医薬品副作用被害救済制度での対応となり、特に重大な健康被害が生じた場合の給付範囲に違いがございます。
 また、戸田市では子供の定期接種は全額公費負担ですが、任意接種については全て自己負担になります。
 予防接種により獲得した免疫を骨髄移植等の治療により失い、再度獲得するための再接種は、費用負担の問題のみならず、健康被害が生じた際の救済の観点からも、現在、厚生労働省において定期予防接種化を含めた議論が進められております。一方で、全国的にも再接種への公費助成が進んでおり、埼玉県においても、今年度市町村への補助を検討しているところであると聞いております。市としましても、主治医の意見に基づき免疫を再度獲得するために再接種する場合の必要性は十分感じており、市独自の助成制度について、今後早い段階で導入を検討してまいります。
 以上です。
◆4番(宮内そうこ議員) 議長。
○細田昌孝 議長  宮内議員。
◆4番(宮内そうこ議員) 御答弁ありがとうございました。
 御答弁の中にもありましたように、費用負担の問題に加えまして、健康被害が生じた際の救済の観点からも、現在厚生労働省においても小児がん治療で免疫を失った子供たちへのワクチン再接種を定期予防接種にすることへの議論が進められているとのことです。また、数年前からは、この小児がんの子供を持つ保護者たちが立ち上がり、再接種費用を助成してほしいとの声が全国で広がってきています。現在、全国では400を超える自治体で助成制度ができ、埼玉県内でもさいたま市、入間市、志木市、富士見市、吉川市、春日部市、所沢市、草加市など、この助成制度を立ち上げた市町村が既に幾つかあります。また、どの市町村に住むかに関わらず助成を受けられるべきとの観点から、市町村の事務であるワクチン再接種助成の費用を都道府県単位で助成するところも出てきています。例えば神奈川県、大阪府、兵庫県、福岡県などが挙げられます。埼玉県でも市町村への補助制度を検討しているとのことで、都道府県単位での助成制度もこれから少しずつ増えていく傾向にあると思います。
 しかしながら、国や県単位での助成を待つことだけでは実際の助成制度の導入までにはかなりの時間がかかるであろうことを考えますと、それらを国や県の判断に任せるだけではなく、それぞれの市町村が声を上げていくことが大事なのではないかと考えます。
 御答弁の中でも、戸田市としての助成制度について早い段階での導入を検討していくとの非常に前向きな御回答をいただけましたので、ぜひ戸田市においても早い段階で具体的な制度をつくることを御検討くださいますように、どうぞよろしくお願いいたします。
 これで件名2の一般質問を終わりにいたします。
【この助成制度のお問い合わせ先】
福祉保健センター
〒335-0022  埼玉県戸田市大字上戸田5番地の6福祉保健センターアクセスマップ
電話:048-446-6484(代表) 
ファクス:048-446-6284
6月議会一般質問に登壇する宮内そうこ
小児がん治療で免疫を失った子供たちへのワクチン再接種の公費助成について
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