December 7, 2022

宮内そうこ一般質問

【一般質問に登壇しました】

テーマ3*保育園の一時保育について 【一般質問に登壇しました】 テーマ3*保育園の一時保育について 市民の方から「戸田市では0歳児の一時保育を実施していないようだが、ぜひ検討して欲しい」とのご意見をいただき調べてみたところ、ホームページには掲載されていないものの、0歳児の一時保育を実施している保育園がいくつかあり、保育幼稚園課の窓口では一覧表を配布していました。ですが、わかりにくいし誤解を招いてしまう恐れがあるため、本日の一般質問ではホームページ上でも0歳児の一時保育について案内してくださるようにお願いしました。 また東京都や神奈川県など他の自治体では、一時保育などの子育て支援サービスのオンライン予約も受け付けています。戸田市においては、電話予約か、来園による直接予約の2通りしかないため、インターネットによるオンライン予約システムについても要望させていただきました。 システム導入等の課題や、お子様の健康状況の把握などの課題があり、現状ではまだ難しい状況のようですが、予約方法について研究していく、とのご答弁をいただきました。 さまざまな課題があることも理解できますが、インターネット上であらゆることが予約できる現代社会においては、行政手続きのオンライン化は大変便利なのも確かです。戸田市においては、すべての行政手続きをスマートフォンで完結できるデジタル化を推進していらっしゃると思いますので、子育て支援サービスの申し込み手続きにおけるオンライン化もぜひ未来に向けて推進していって欲しいと思い、要望させていただきました。 以下、一般質問(件名3)の全文となりますので、ぜひご覧になってみてくださいね。 「件名3:保育園の一時保育について」 それでは「件名3:保育園の一時保育について」の一般質問に移ります。市民の方から、「戸田市では0歳児の一時保育を実施していないようだが、ぜひ検討してほしい」というお問い合わせをいただき、保育幼稚園課の窓口で現状を伺ったところ、実際には複数の保育園で0歳児の一時保育の受け入れを実施しており、0歳児の一時保育に関する案内の用紙を窓口でいただきました。このような誤解を招いている原因として、ホームページの「戸田市一時保育事業について」という欄の、「対象となるのは?」という説明に、「満1歳以上小学校前の、健康で集団保育が可能なお子さん」と記載されており、0歳児に関する一時保育の情報はどこにも載っていないため、「戸田市では0歳児の一時保育は実施していないのでは」と誤って解釈されたのだと思いました。したがいまして、0歳児の一時保育についても、窓口で案内するだけではなく、ホームページ上でも周知した方が良いのではないかと思います。 また、一時保育の申し込み方法についてですが、戸田市では来園による直接予約か、または電話予約での方法がありますが、東京都を含む他の自治体などにおいてはオンライン予約受付も徐々に開始してきており、「戸田市においても、オンラインでも予約ができるようにして欲しい」といったご要望も保護者からいただいています。 このような背景から、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。 「件名3:保育園の一時保育について」  (1)ゼロ歳児の一時保育について、市役所窓口では用紙を配布して案内しているが、ホームページ上では案内の掲載がないため、「戸田市ではゼロ歳児の一時保育は実施していないのですか」と市民の方から問い合わせやご意見をいただくことがある。窓口案内だけではなく、ホームページ上でも掲載して広く周知することは可能か。  (2)本市における一時保育については、現状では電話及び来園による申込み方法があるが、他自治体のようにオンライン上でも一時保育の申込みをすることができると、子育て中の保護者にとっても大変便利で助かると思うが、今後の見込みは。 3の保育園の一時保育、(1)0歳児の一時保育の周知について、お答えいたします。 市内の保育施設における一時保育につきましては、一部の公立保育園や民間保育園、小規模保育施設等で実施しております。このうち0歳児の一時保育につきましては、施設により受入開始月齢が異なりますが、小規模保育施設等で実施しております。一時保育の利用案内につきましては、市役所窓口や市のホームページにおいて、一時保育を実施している保育施設の一覧や利用方法等を周知しておりますが、ホームページへの掲載につきましては、0歳児の受け入れを実施している小規模保育施設等の情報について、より分かり易く検索できるよう見直しを図り、広く周知できますよう改善してまいります。  次に、(2)一時保育のオンライン上による予約について、お答えいたします。  保育施設においては、安全にお子様をお預かりするため、事前にお子様の健康状況や配慮事項等を把握することが必要となります。そのため、一時保育についても各保育施設にて毎年度面談を実施し、保護者の方から直接お話を伺い、お子様の状況を十分確認した上で予約登録を行っております。オンライン上での予約につきましては、利便性の向上には繋がりますが、お子様の成長に応じた健康状況や配慮事項の確認、また各保育施設におけるシステム導入等、課題もございますので、今後、安全面を優先したなかで、利用される方の利便性についても考慮し、予約方法について研究してまいります。 質問1については、0歳児の受け入れを実施している保育園について、ホームページ上でも広く周知していただけるとの前向きなご答弁をありがとうございました。ぜひ、よろしくお願いいたします。 質問2に関しては、ご答弁にもありましたように、システム導入等さまざまな課題があるとは思いますが、一方で、インターネット上であらゆることが予約できるような現代社会においては、行政手続きのオンライン化は大変便利なのは確かです。戸田市においては、すべての行政手続きをスマートフォンで完結させるデジタル化を推進しており、市役所のデジタル化に向けて進んでいらっしゃると思いますので、子育て支援サービスの申し込み手続きにおけるオンライン化も、ぜひ未来に向けて推進していってくださいますように、ぜひよろしくお願いいたします。 これで私の一般質問を終わりにさせていただきます。本日はご丁寧なご答弁をいただきましてありがとうございました。

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宮内そうこ一般質問

【12月7日 一般質問に登壇しました】

テーマ2*市内におけるバスケットボールの環境について 【12月7日 一般質問に登壇しました】 テーマ2*市内におけるバスケットボールの環境について 市民の方から、「スポーツセンターで以前は個人でバスケットボールが出来たのに現在は試合以外では使えない状態だけど、小中学校のバスケットボール場を個人でも借りられないか?」「民間のバスケットコートを貸し切りで借りると1万円以上もかかり高額すぎるため市で良い室内の場所はないか?」「ひとりでシュート練習がしたいけど、グループで来ている人達がいるとひとりでは練習しずらい。誰もが快適に過ごせるようにルールなど工夫できないか?」など、バスケットボールに関する複数のお問い合わせを、これまで保護者の方々からいただいてきました。 また私自身も、こどもの国や青少年の広場などで子供たちとバスケットボールで一緒に遊んだりしますが、たしかに混雑していたり、また場所によって特色が異なるため、市内に点在しているバスケットボール場の情報を一括でまとめて情報収集できたら便利だな…と考えていました。 市内には多くのバスケットボール場がありますが、東部福祉センターなどでも室内のバスケットボール場があったりと、市民の方々には意外と知られていない場所もあったりします。 管轄する担当課が異なるため、これまではホームページ上には一覧の情報が載っていませんでしたが、本日の質問では「市のホームページに、バスケットボール場を含めた市内のスポーツ施設をまとめた一覧を作成し、公開してまいりたい」といった非常に前向きなご答弁をいただけました! ぜひ、市民の方々が必要とする情報を一括した分かりやすい形で提供してくださると大変助かりますし、とてもありがたいことですので、ぜひ一覧の作成を期待したいと思います。 一般質問(件名2)の全文を掲載しましたので、ご興味のある方はぜひご覧になってみてくださいね。 「件名2:市内におけるバスケットボールの環境について」 続きまして、「件名2:市内におけるバスケットボールの環境について」一般質問をさせていただきます。 市民の方から、「家族や友達など少人数のグループでバスケットボールをしたいけど、スポーツセンターは現在、床の老朽化などの理由から試合以外では個人で利用しずらい状況であり、小中学校では体育館を貸し出しているけれど、10名以上の団体登録が必要であるなど利用条件のハードルが高く、ちょうどいい室内の施設はないか。」といったご質問や、「バスケットのシュート練習がしたいけれど、青少年の広場やこどもの国のバスケットボール場では、集団で来たグループが場所を独占していたり、友達同士が集まって話していたりして、1人でシュート練習がしたくても行きにくい」といったご意見をいただきました。 私も調べてみたところ、市内でバスケットボールができる場所は、スポーツセンター、小中学校の体育館、こどもの国、市内3か所にある青少年の広場、東部福祉センター、北戸田ボール公園など、様々な場所がありました。しかしながら、市内に点在していて、全ての場所を知らない方も多いように感じられ、また、場所によって利用条件や趣旨が異なるため、バスケットボール場を探している市民の方々が、それぞれの場所の利用条件や特色を、ホームページ上などでまとめて一括で情報収集ができると助かるのではないか、と感じました。 また、民間の事業者から室内のバスケットコートを貸し切りで借りるとなると、1時間の利用料金が1万円以上と非常に高額なところが多く、身近なママ友からも、「値段が高すぎて、家族や友人同士ではとても借りることができない。現在スポーツセンターでバスケットが個人でできないのであれば、市内の学校の体育館などを個人でも借りられるようにして欲しい」というご意見もいただきました。 戸田市では現在、チームなどの団体では小中学校の体育館や校庭を借りられますが、家族や友達など少人数のグループでバスケットボールを楽しみたい方々や、ひとりでシュート練習がしたい方もいたりと、多様なニーズにも対応する必要性を感じました。 そのような背景から、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。 「件名2:市内におけるバスケットボールの環境について」  (1)バスケットボールができる場所、環境、利用条件及び現状について。  (2)バスケットボールができる場所、利用条件、料金などを一括で把握しづらいため、それらの情報をまとめた一覧をホームページなどで周知して、全体像が一括で分かるような情報提供が必要と思うが、いかがか。 以上、よろしくお願いいたします。 かっこ1のバスケットボールができる場所、環境、利用条件及び現状について、市民生活部所管施設についてお答えします。 ① まず、戸田市スポーツセンターにつきましては、第1競技場に2面のバスケットボールコートがあり、利用者が移動式ゴールを設置しての利用となりますが、現在は床面の老朽化により、頻繁なゴール移動は床面の損傷の恐れがあることから、大会時以外の利用はお断りしている状況でございます。なお、スポーツセンター第1競技場の利用には、スポーツ施設予約システムによる事前の利用予約が必要となっております。 ② 続いて、学校施設開放事業における市内小・中学校の体育施設等につきましては、学校教育に支障のない範囲で市民に開放を実施しており、体育館では、平日夜間や休日に地域のスポーツ・レクリエーション団体が活動を行っております。利用に当たっては、地域住民の方々に有効活用をしていただくため、学校区内に10人以上が住所を有する団体であること、使用後の施錠等責任をもった施設管理者が必要であることから、監督者として成人が含まれることが登録要件となっており、年度ごとに使用団体登録を行っていただく必要がございます。また、毎月開催される各小・中学校ごとの運営委員会に出席し、翌月の利用日時等を団体間で調整したうえで、ご利用いただいております。 次に(2)のバスケットボールができる場所の一覧の作成・公開について、お答えします。今後、スポーツ施設の利便性向上の観点から、市ホームページにバスケットボールができる場所を含めた市内のスポーツ施設等をまとめた一覧を作成し、公開してまいりたいと考えております。 ③ 続きまして、「児童センターこどもの国」と「青少年の広場」について、こども健やか部からお答えします。「児童センターこどもの国」につきましては、2階軽体育室の半面を、バスケットボールにも使えるボールコーナーとしております。利用時間につきましては、午前9時から午後3時までの平日が未就学児用、午後3時から午後5時は小学生用、午後5時から午後7時は中学生用、午後7時から午後9時は高校生用としており、利用につきましては1回当たり30分間としております。なお、ボールコーナーは12人まで利用可能となっておりますので、譲りあって使っていただくことが基本となっております。 ④ 次に、市内に3箇所ある「青少年の広場」についてお答えします。広場には、それぞれバスケットゴールが1基ずつありますが、地面は砂地であり、白線などは引かれておりません。利用時間につきましては、中町と新曽の広場では午前9時から夕焼けチャイムまで、夏季は午後7時までとなっております。照明設備のある本町の広場につきましては、午前6時から午後9時30分まで利用可能です。なお、広場では利用時間の目安や定員などは設けておりませんので、利用者同士で、譲り合って使っていただいている状況でございます。 ⑤ 続きまして、「東部福祉センター」について、健康福祉部からお答えします。同センターには、4階に体育室があり、種目に関わらず多目的に利用いただいております。フロアの状況により、バスケットコートは設けることができませんが、バスケットゴール2基を側面に設置しており、シュート練習などが可能です。利用時間は、午前9時から午後9時までとなり、予約には利用者登録が必要で、使用料は1時間につき780円となります。また、当日の午後5時までの利用時間に予約がない場合は、施設に直接申請し、1時間につき大人40円、こども20円で個人利用することが可能です。 ⑥ 北戸田駅周辺にありますボール公園内には、スリーオンスリーができるコートが設置されております。このコートは、午前8時30分から午後8時まで、年末年始を除き、毎日開放をしております。だれでも自由に利用することができ、小学生の子どもから大人まで、あらゆる世代に楽しく利用していただいております。 ご答弁ありがとうございました。 それでは再質問をさせていただきます。 質問(1)について、スポーツセンターでは現在、バスケットボールを個人で利用することが難しい現状と聞いていますが、以前のように個人でもバスケットボール場が利用できるようになるかどうかの今後の見込みについてはいかがですか。 戸田市スポーツセンターにつきましては、施設の老朽化に伴い、今後、大規模改修や建て替えを含めた整備方針の検討を予定していることから、施設の整備方針が決定した後に、バスケットボールの利用方法についても検討してまいりたいと考えております。 ご答弁ありがとうございました。スポーツセンターで以前のように、バスケットボールが個人でも利用できるようになるのかどうかについて、気になっている市民の方も多いと思いますので、ぜひ今後のスポーツセンターの方向性についても、早めの整備方針の決定をよろしくお願いします。 続いて、質問(1)について、こどもの国では、グループで来て、ゲーム機などを持ち込んで違う遊びをしていたり、仲間どうしで集まって話しているなど、1人で来た人にとっては練習しにくいという声も聞いていますが、1人で来た人もシュート練習ができるように、工夫することはできますか。 こどもの国の軽体育室は、他の利用者との共有利用となっているため、施設職員が譲り合って使うよう声をかけたり、空いている時間帯をご案内したりしています。限られた施設であり、今後も共有利用とはなりますが、多くの児童が気持ちよく利用できるよう、引き続き職員による声掛け等を行うほか、軽体育室の壁に張り紙を掲示するなど、譲り合って利用いただける工夫を行ってまいります。 ありがとうございました。続いて似たような再質問となりますが、 質問(1)について、青少年の広場においても、集団で来たグループに独占されてしまうと、後から来た人や、ひとりで来た人は練習しずらいという声を聞いていますが、「ゴールはみんなで譲り合って使いましょう」などといった注意喚起を表示して、みんなが利用しやすくなるような対策はできますか。 青少年の広場につきましても、他の利用者との共有利用となりますことから、入口付近に、利用者が譲り合って使っていただけるよう注意喚起の看板を掲示しておりますが、今後は、利用中の児童からより目立つよう、バスケットゴール付近にも掲示を行ってまいります。 前向きなご答弁をありがとうございました。 ぜひ、誰もが利用しやすい環境を整えていただけますと助かりますので、よろしくお願いいたします。続いて、(2)の質問に対しては、市のホームページにおいて、バスケットボールができる場所を含めた市内のスポーツ施設等をまとめた一覧を作成し公開していく、とのことで、非常に前向きなご答弁をありがとうございました。市内にいくつも点在するスポーツ施設の一覧が一括で把握できると、市民にとっては、あらゆる選択肢の中から自分たちの目的に合った場所を選ぶことができ、非常に助かるのではないかと思います。引き続き、バスケットボールなどのスポーツ施設の利便性の向上に向けて、市民の幅広いニーズにこたえていただける工夫や、ホームページ上でのスポーツ施設の分かりやすい情報提供をよろしくお願いいたします。 これで件名2の質問を終わります。

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宮内そうこ一般質問

【12月7日 一般質問に登壇しました】

テーマ1*政治分野における男女共同参画の推進について 【12月7日 一般質問に登壇しました】 テーマ1*政治分野における男女共同参画の推進について 戸田市議会における女性議員の割合は26人中5人(約19%)です。「政治分野における男女共同参画推進法(候補者男女均等法)」では、国会や地方議会において男女の候補者の数ができる限り均等になるように法律に明記されました。 議会には多様な視点が必要であり、戸田市の総人口約14万人のうち半数の約7万人は女性の住民です。自治体の行政は男女がほぼ均等に住んでいるにもかかわらず、男性ばかりの議会では、女性や子供たちに関わる問題が後回しにされたり見落とされがちです。 戸田市議会の現状は女性議員が2割にも満たず、そのことについて、これまで本当に多くの市民の方々から疑問視する声をいただいてきました。 多様な視点からバランス良く施策を進めていくためには、男性の視点ももちろんですが、女性の視点も同じくらいの割合で必要なのではないでしょうか。また男女に限らず、若者も含めたあらゆる年代からの視点も必要です。 本日の一般質問では、戸田市において女性候補者を増やす取り組みの必要性を強く訴えるとともに、政治分野における男女共同参画を推進していくために、今後は具体的にどのような取り組みをしていくのかについて、市の考えを伺いました。 よろしければ全文を掲載しましたのでご覧になってみてくださいね。また、皆さまからのご意見ご感想をお待ちしています!! 一般質問全文 「件名1:政治分野における男女共同参画の推進について」 皆さんおはようございます。戸田の会の宮内そうこ です。 それでは、「件名1:政治分野における男女共同参画の推進について」一般質問をさせていただきます。 2018年5月に、「政治分野における男女共同参画推進法」が成立しました。この法律は別名で「候補者男女均等法」とも呼ばれており、国会や地方議会において男女の候補者の数ができる限り均等になることを目的として定められました。 さらに2021年6月には、「政治分野における男女共同参画推進法」が全会一致で改正され、国や地方自治体、議会が男女共同参画の推進に取り組むべきことが明記されたほか、国と地方自治体には、セクハラ・マタハラ等の発生防止のほか必要な措置を講ずるものと定められました。 しかしながら、このような法律が定められたにも関わらず、日本における女性議員の割合は非常に低いのが現状です。日本の国会議員(衆議院議員)における女性議員の割合は約9.9%であり、国際的に見ても非常に低い水準です。また、都道府県議会議員の割合は約11%、市議会では約16%、町村議会では約11%であり、さらには、女性議員が1人もいない地方議会の割合も全体の2割にものぼるそうです。 2021年に内閣府男女共同参画局により発表された、「男女格差を測るジェンダーギャップ指数」によると、日本は世界156か国中120位に低迷しており、その最大の原因は、政治分野における女性の参画の遅れにあると指摘されています。特に政治分野におけるジェンダーギャップ指数は、世界156か国のうち147位と下から数えて10番目に位置しており、日本のジェンダーギャップは世界からも取り残されつつあるのが現状です。 諸外国では、女性議員を増やす取り組みとして、議席の一定の割合を女性に割り当てるジェンダークォーター制を導入しています。世界196か国のうち118か国でクォーター制を導入しており、採用していない日本は少数派となっています。 議会には多様な視点が必要であり、住民の多様な意見を取り入れるためには、若者や女性の議員を増やすことが重要だと言われています。また地方議会では、市長や区長などの首長も直接選挙で選ばれており、多様性が欠如した議会は、市民の目から見ても、自分たちの代表がいるとは思えず、その結果、政治に関心を持つことができず、関心の持てない選挙では投票率の低下にも繋がり、市民の多様な意見を幅広く反映させるための議会そのものの存在意義が低下してしまうという大きなデメリットに繋がっています。 そのような中で、女性候補者を増やすために積極的な取り組みをしている自治体もあります。ここで参考資料を見ていただきたいのですが、埼玉県和光市においては、「おるごーるという名前の、和光市男女共同参画情報誌」において、政治も「男女共同参画」あなたの参加で暮らしが変わる!という見開き2ページにわたる特集を組み、市民に向けて配布しています。特集の中では、政治分野における男女共同参画推進法が定められたことを周知し、日本の女性議員の比率や、世界ジェンダーギャップ指数から見る日本の現状などを特集するとともに、和光市議会における女性議員の割合が18人中5人であり27.8%であるという現状を伝え、女性が立候補しずらい社会的な要因を分析し、女性の政治参加を促していくためにはどうすればいいか、という課題を市民に向けて共有するとともに、広く啓発する取り組みをしています。 また、大阪府堺市においても、男女共同参画推進課という部署が中心となり、「政策決定の場にもっと女性を、女と男でフィフティフィフティ」というパネルディスカッション形式のイベントを市民ホールで開催しています。パネリストには大学教授や弁護士などの専門家を呼び、「どうすれば女性の政治参加を推進できるか」といったことを具体的に議論して、その内容についても大阪府堺市のホームページでも紹介しており、市民の方々にも女性の政治参加の必要性を課題として呼びかけています。 戸田市においても、女性議員の割合は約19%と決して高い数字ではなく、2割にも満たない状況であり、その要因としてはまず、女性候補者の数が男性に比べて圧倒的に少ないことが挙げられますが、そういった現状について、和光市や大阪府堺市の取り組みのように、市民の方々に積極的に周知啓発をしたり、課題として投げかける必要があるのではないでしょうか。 それでは、通告に従いまして一般質問させていただきます。 「件名1:政治分野における男女共同参画の推進について」  (1)国において、2018年に「政治分野における男女共同参画推進法」が成立し、さらに2021年6月には、「政治分野における男女共同参画推進法」が全会一致で改正され、地方自治体にも男女共同参画の推進に取り組むべきことが明記された。以下について伺う。   ①地方自治体として、本市の現状をどのように捉えているか。   ②現在の取組は。  (2)戸田市男女共同参画情報誌「つばさ」において、「政治分野における男女共同参画推進法」について市民に向けて周知したり、政治分野での女性議員の割合の現状や課題などについて特集を組むなどして、地方自治体として男女共同参画の推進に向けてさらに取り組んではいかがか。  (3)政治分野における男女共同参画の推進をテーマとして、市民と専門家が共に意見交換をする企画を開催したり、その内容をホームページなどに掲載するなどして、積極的に啓発をしてはいかがか。 ご答弁をよろしくお願いいたします。 件名1.政治分野における男女共同参画の推進について(1)政治分野における男女共同参画推進法が施行されたことについての①現状認識及び②現在の取り組みについてお答えします。 国の第5次男女共同参画基本計画において、政治、経済、社会などあらゆる分野において、政策・方針決定過程に男女が共に参画し、女性の活躍が進むことは、急速な少子高齢化・人口減少の進展、国民の価値観の多様化が進む中で、様々な視点が確保されることにより、社会経済情勢の変化に対応できる豊かで活力ある持続可能な社会を生み出すとともに、あらゆる人が暮らしやすい社会の実現につながると示されており、市としましても本件については認識しております。 このことから、これまでも男女共同参画に関する情報紙を窓口にて配架するとともに、男女共同参画の拠点となっております上戸田地域交流センターあいパルの男女共同参画を特集するコーナーにおいて、周知しております。 (2)戸田市男女共同参画情報紙「つばさ」において特集を組むことについてお答えします。 男女共同参画情報紙つばさにおいては、男女共同参画について広く周知していく中で、政治分野も含めた特集記事を組むことを編集協力員と協議しながら、検討しています。 (3)政治分野における男女共同参画の推進をテーマとして意見交換を行い、ホームページなどに掲載することについて、お答えします。 政治分野における男女共同参画の推進につきましては、まずは、市民の理解促進による機運の醸成が重要となると考えております。 このことから、男女共同参画情報紙つばさでの取り組みのほか、上戸田地域交流センターあいパルにおいて、市民が広く目に触れることができるよう、男女共同参画を特集するコーナーにおいて政治分野を取り上げるとともに、情報紙において特集を組み、情報発信していくことを検討していきます。 ご答弁ありがとうございました。 それでは再質問をさせていただきます。 再質問1:(1)のご答弁についてですが、もう少し詳しくお聞きしたいのですが、政治分野における男女共同参画推進法では、地方公共団体として、男女の候補者数の均等化を目指して、必要な施策の策定・実施が努力義務として定められていますが、戸田市においては、政治分野において、これまでに具体的にどのようなことに取り組んできましたか? これまで、内閣府発行の「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」に関連する資料や、埼玉県発行の「みんなですすめよう男女共同参画」のリーフレットを窓口にて配架するほか、上戸田地域交流センターあいパルの情報コーナーにおいて、内閣府による女性の政治参画マップを掲示するなど、啓発を行ってきました。議員からお話のありました、政治分野における男女共同参画の推進に関する法律では、政党その他政治団体の自主的な取り組みのほか、国や地方公共団体が男女共同参画の推進について啓発活動を行うこと、が規定されております。今後につきましては、他自治体の先進事例などを研究していきます。 これまでも、資料を窓口で配布したり、あいぱるの情報コーナーにおいて掲示するなどの啓発を行ってくださってきたということで、ありがとうございます。今後も、他の自治体の事例を見ながら、市民に向けてさらに幅広い周知啓発をよろしくお願いいたします。 続いて(2)について再質問をさせていただきますが、男女共同参画紙「つばさ」の協力編集員はどのように決めていますか? 男女共同参画情報紙「つばさ」編集協力員につきましては、市内に在住し、又は通勤する者を対象としており、広報戸田市、市ホームページ及びポスター掲示にて募集を行い、応募をもとに決定しています。 ぜひ「つばさ」の編集協力員の方々にも呼び掛けていってくださるようによろしくお願いいたします。 最後のまとめとなりますが、私自身が女性であることもあり、選挙中から現在に至るまで、数多くの市民の方々、特に女性の方々から、「戸田市の女性議員は何人いるのか?」「もっと増やすことはできないのか?」「26人中たった5人しかいないのは少なすぎるのではないか」といった声を、本当に多くの方々からご意見としていただいています。また、若い女性の方や子育て中のママからも、政治には関心があるけれども、出産や子育てとの両立が不安で立候補に踏み切れない、という声も聞いています。 さきほど挙げた大阪府堺市の事例では、パネルディスカッションに登壇した、全国初の女性市長となった北村春江さんという方が、次のように述べています。「男性だけで見る社会、そしてその施策というのは非常に偏っていくと思います。また、特に自治体の行政は、男女が均等に住んでいるわけですので、男性だけで進めていくのは非常に偏ってしまいます。そして、男性ばかりの議会では、女性やこどもたちに関わる問題が見過ごされたり、後回しにされたりしがちです。こういった理由から、政策決定の場に男性と女性がフィフティーフィフティの構成で必要です。」 2022年12月1日時点でのデータでは、戸田市における総人口14万1805人のうち、男性住民の人口は72065人、女性住民の人口は69740人であり、その人口比率は男性が約51%、女性が約49%であり、男女の構成比率は約半分ずつであり、フィフティフィフティと言えます。それにも関わらず、戸田市議会における女性議員の割合は2割にも満たず、この割合を見て住民の方々はどう感じているでしょうか。 市民の多様な意見を反映させるためには女性議員の割合がもっと増えていく必要性を実感していますし、政治分野における男女共同参画推進法では、男女の候補者数の均等化に加えて、家庭生活との両立支援のための体制整備も明記しています。 地方自治体においても、市民に周知啓発をして土壌を作っていくことによって、政治分野における男女共同参画の推進をさらに進めていくことが必要なのではないかと思いますので、引き続き、さらなる推進に向けてよろしくお願いいたします。 これで件名1の一般質問を終わりにさせていただきます。

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