(長くなりますがぜひ最後までご一読ください)
こんばんは
先週の土曜日(10月12日)は戸田中学校時代の同級生が園長先生を務めているアロウラ保育園の運動会に遊びに行って来ました
戸田公園駅から徒歩2分の「アロウラ保育園」は、昨年の12月にも園内を見学させていただき、保育の課題などを伺いました。
園長先生は私の戸田中学校時代の同級生で、24年間ずっと保育士一筋で頑張ってきました。
「保育園は、子どもたちの命を預かる場所」
「保育園は、子どもたちの土台となる乳幼児期の大事な時期を大切に育む場所」
「保育園は、子どもたちが「やってみたい!」と思ったタイミングを逃さずに、自分たちのやりたいことを追求できる環境でありたい」
と熱い想いを語ってくれて、24年間も保育士一筋で子どもたちと向き合ってきた同級生の言葉には重みと説得力がありました。また、本当に子どもたちが大好きなんだなぁ…というのが見ていて伝わりました♡
そしてプライベートではなんと3児の母親でもあり、同級生の末っ子と私の長男が戸田中学校のクラスメイトです。(私たち親同士、そして子ども同士も戸田中学校の同級生ということで、とてもご縁を感じます)
園長先生である同級生からは、リアルな保育現場の課題を聞くことができてとても勉強になりました。特に保育士不足については深刻な課題だと思いました。
戸田市では令和6年3月分から「とだ保育士応援手当」制度として月給34000円を上乗せ支給する制度がスタートするとともに、市内の保育所等で働く保育士さんのお子さんの保育所等入所を最優先にするなど戸田市独自の6つのメニューがスタートし、私立保育園等の保育士確保・定着化を図るなど、戸田市独自の保育士支援制度を強力に推し進めてきました。
そうした戸田市独自の最大限の努力がある一方で、報道にもありましたが、保育の公定価格の地域区分の見直しがされました。8月に人事院勧告がなされ、同一都道府県内で近接する自治体間で差があることを問題とし、同一都道府県内で同一の地域区分にする結果、東京都内は「20%」で据え置きとなり、戸田市では「6%」から「4%」に引き下げられます。
これは特に、戸田市のような東京都に隣接する自治体にとっては影響が大きいそうで、金野桃子県議も、「市町村による自助努力ではまかないきれない差が生じる、との危機感を覚える」とFBでも声をあげています。
これに関しては、9月24日に菅原市長が大野知事とともに内閣府に対して保育の公定価格(保育士給与)に関する要望活動に直接足を運んだとのことです。今後も引き続き埼玉県とや市長会とも密に連携して保育士給与の格差是正に努めてくださるとのことです。
私も実際に保育現場での課題を伺って、安定的に保育士さんを確保することの大変さを痛感しましたし、引き続き、保育園の環境整備に努めていきたいと思います。
以下が菅原市長が内閣府に対して要望してくださった内容となります(市長のFacebookより抜粋します)
◯戸田市は現在3年連続して待機児童「ゼロ」を達成しているが、昨年市内の保育園から保育士の人材不足の声が上がり、10月に緊急でアンケートを実施した。
◯アンケートでは50園ある市内の保育園中64%が人材不足に陥っており、その時点において令和6年度93人の保育士が不足する結果となった。
◯一方、保育士給与に影響を及ぼす人事院勧告が8月に発表され、埼玉県内の地域手当の級地区分は一部を除いて4%となった。
◯これまで保育の公定価格に関しては人勧の地域手当に準拠する取り扱いがなされており、仮にこれまで同様に適用されると20%の都内に対して更に格差が広がる。
◯都内に電車で3分のところにある戸田市の場合6%から4%になれば都内との保育士給与格差はさらに拡大する。
◯これまでま戸田市では給与格差を埋めるべく様々な独自の財政措置を講じており、例えば今年の3月からは市内で働く保育士一人当たり年408000円を給与に上乗せする「とだ保育士応援手当」を開始して都内と遜色ない給与となるよう底上げをはかっている。
◯都県の保育士給与格差が今以上に拡がれば、県内保育士の都内流出により待機児童が発生することは明らかである。戸田市の努力も打ち消されかねない。
◯保育の公定価格における格差是正は私たちの保育行政にとってまさに死活問題である。
◯「こども真ん中社会」とは、どこに住んでいても保育を受けられる環境づくりであるはずだが、このような不均衡を是正せずに本当のこども真ん中社会は訪れない。東京真ん中社会になってはいないか。
◯埼玉県と市長会の意思として、保育の公定価格の地域区分及び支給割合について隣接地域との格差が最小限になるよう地域の実情に合わせた見直しを要望する。
上記のように、保育園を取り巻く様々な課題がありますが、私も引き続き環境整備に取り組んでまいります。