活動報告

【12月議会の一般質問に登壇しました!!テーマ1✴︎戸田市のゴミ問題について】

こんばんは🌝一般質問の続きです。
テーマ①では「戸田市のゴミ問題について」取り上げました。
この質問を作成するにあたっては、市民から多くの取材を行い、現場の声を拾い、現場のリアルな現状をかなり綿密に取り入れました。
私が1期4年間で行った一般質問の中でも、この質問はベスト3に入ると自負していますし、「オンライン中継や録画で質問をみたよ!」と、多くの反響をいただきました。
多くの皆様に読んで欲しい内容となっておりますので、どうか戸田市議会ホームページでもご覧になってください。
4人の市民のご意見を元に原稿を作成しましたが、地域を歩いて回り、多くの市民の方からご意見をいただく中で、ゴミ問題に悩む市民の方は想像以上に多いと感じました。正直なところ、これほどまでに深刻なゴミ問題に悩む市民がいらっしゃることに、私は衝撃を受けました。
例えば1人目の例として、とある新曽地域のごみ集積所では、分別のされないゴミが捨てられたり、粗大ごみシールが貼られていない状況で粗大ごみが不法投棄されたり、このような状況に2年間も悩み続けているというご相談でした。もちろん環境課さんはその都度、ひとつひとつ対応に当たってくださっていますが、根本的な解決には至っていない状況です。
2人目のご相談は、下前地域に在住の方からごみ集積所の管理のご相談をいただきました。この地域は、30世帯以上の1戸建てが同じごみ集積所を管理しており、ごみ当番も順番に回しているそうです。しかしながら、住民全体が高齢化しており、今では70~90代の単身世帯が過半数を占めるそうで、その中からは、「高齢により、ごみ当番がもうできないので、辞退したい」という申し出が相次いでいるそうです。私にご相談くださった方も40~50代の方で、ごみ集積所を共有している世帯の中では若い方ですが、「高齢の方々がゴミ当番を辞退したい気持ちはわかるけれど、そうすると、若い世帯に負担が集中してしまうので、ひとり暮らしの高齢者にも無理を言ってごみ当番を続けてもらっている。とても心苦しい。」とお話されていました。また、「生まれた頃から約50年ここに住み、昔は一緒に子育てを助け合ったり、みんなで仲が良かったけれど、今はごみ当番のことで近所の人間関係が悪化してしまい、とても辛い。」と悩まれていました。「今後、さらに住民が高齢化したら、ごみ集積所の管理はどうなってしまうのか、心配が尽きない。」ともお話されていました。
他にも、3人目のご意見として取り上げるのは、賃貸マンションや賃貸アパートなどの集合住宅にゴミステーションがなく、夜勤明けなどの時間帯にはゴミが捨てられないという悩みや、4人目のご意見として、不法投棄を見つけてもどこに連絡して良いか分からず長く放置してしまうが、不法投棄により治安が悪くなるのが不安、とのご相談もいただきました。
こうした様々なごみの課題は市内のあらゆる地域で現在進行形で発生していると感じますが、ひとつひとつを紐解いて解決していくべき重要な課題であると思います。
以下が質問通告の内容となります。
件名1:「ごみの問題について」
 (1)ごみに関する現状と課題について。
  ①ごみの分別と、外国人や転勤族などへの分別方法の周知について。
  ②不法投棄への対策と、シールが貼られていない粗大ごみへの対応について。
  ③ルールを守らない人が原因で荒れているごみ集積所において、市が取っている対策について。
  ④籠のメンテナンスや管理、ごみ捨てに苦労している高齢者への対策について。
 (2)今後、さらなる住民の高齢化等の課題により、ごみ集積所の管理がさらに困難になることが予想されるが、持続可能なごみの収集方法について、市の考えは。
今回はこの質問に加えて、さらに10個以上の具体的な改善策を提案させていただきました!!
戸田市のゴミ問題で悩まれていらっしゃる市民のみなさんや、ゴミ問題に関心のある方は、ぜひご覧ください!
全文を以下に掲載させていただきますので、詳細に興味のある方はぜひ一般質問の全文と、行政からのご答弁をご覧くださいね。
戸田市のゴミ問題については、まだまだ課題は山積みの分野だと思いますので、これからも引き続き、戸田市のゴミ問題に取り組んでいきたいと思います。
⭐️一般質問全文⭐️
件名1:「戸田市におけるごみの問題について」
おはようございます。戸田の会の宮内そうこ です。今回の一般質問は、市議会議員の任期中の最後の質問となります。本日は執行部の皆様のご答弁をよろしくお願いいたします。
それでは、まず最初に、「戸田市におけるごみの問題」について取り上げますが、これまでも多くの議員が議会で一般質問をされました。そして戸田市環境課をはじめ、関連部署ではその解決に向けて日頃よりご尽力くださっており、まずは環境課をはじめとする戸田市のご対応に心より感謝を申し上げます。
さて、ごみの問題といっても非常に幅広く、また私たちの生活に直結する重要な課題です。
私も市民の方からゴミに関するご相談が増えており、環境課の職員さんも一緒に動いてくださったりと、市民相談にひとつひとつ対応してきました。しかしながら、ごみの問題に悩んでいらっしゃる市民の方々は非常に多いと感じています。ごみに関する市民相談の中でも、特に課題を感じた4つのケースをご紹介いたします。
1つ目は、私が最も深刻だと感じた件で、新曽地域にお住まいの方からご相談をいただいたケースです。
まず参考資料1を見ていただきたいのですが、このごみ集積所では、分別のされないゴミが捨てられたり、粗大ごみシールが貼られていない状況で粗大ごみが不法投棄されたり、このような状況に2年間も悩み続けているというご相談でした。もちろん環境課さんはその都度、ひとつひとつ対応に当たってくださっていますが、根本的な解決には至っていない状況です。
参考資料2をご覧ください。2023 年 8/28~9/6 1週間の様子です。分別がされていない、もやさないごみと資源物の混在、粗大ごみシールのない不法投棄などがあり、これを毎日、ひとりの住民の方が中身の分別を行い、仕分けと出し直し、市役所環境課への連絡をしているとのことです。去年までは近所の方と協力していましたが、近所の方も高齢となり作業がキツくなってしまい、今はほぼ一人で作業しているとのことです。町内会で「ごみ当番」の札が回っていたこともあったものの、誰も作業を行わないのでいつの間にか回ってくることがなくなり、町内会に再度「ごみ当番」の札をもらい、ごみ当番制度を復活させましたが、高齢で体が不自由な方が地域には多く、作業がうまく回らないそうです。また若い方は共働きで日中不在であったりして、負担がひとりの方に集中してしまうことが常態化している様子でした。現場でお話を伺い、ごみ集積所があまりにもひどいので、私も一緒に分別作業を手伝わせていただきましたが、袋の中からは食べ残しから虫が湧いて出てきたり、カビだらけのペットボトルを仕分け直したりと、ほんの10分~15分の作業でしたが、精神的にとてもきつかったです。これを2年間、特定の住民の方がほぼひとりで背負っており、「もう引っ越したい」と何度も考えたり、今もごみの問題で眠れなくなることもあるそうです。
次に参考資料3の、『ごみ画像まとめ』を見ていただきたいのですが、現時点でこの方がいなければ、この集積所はスラム化してしまうというギリギリの状態です。こうした問題はこの集積場だけの問題ではないと感じます。今後は管理できないという理由で廃止届を出す方も増えるかもしれませんし、ごみ収集の作業員の方の負担も非常に大きいように感じました。ゴミ収集車の方は、あまりにもゴミの散乱がひどい場合には、多少の事には目をつぶって持って行ってくださるそうで、もしこういった臨機応変な対応がなければ、あっという間に即スラム化してもおかしくない状況です。また、ごみ集積所を2年間管理して気づいた点としては、「資源ごみ」と「もやさないごみ」の違いが特にわかりにくいことや、外国人も近隣に多いけれど、外国人にとっては尚更分かりにくいだろうとお話されていました。具体的には「缶・ビン」と「ペットボトル」の回収の日が別であったり、「段ボール」と「紙ゴミ」の日の回収が別というのは非常にわかりにくい、とのことで、毎週のように混在しているそうです。例えばですが、「可燃」「不燃」「リサイクル」で日程を分けるなど、似たカテゴリーの物は回収日が同じ日だと分かりやすいと思います。混在したごみ袋は基本的には回収されない為、誰かが袋を空けて、仕分けし直さなければなりません。画像には載せられないような酷い状態もあるそうで、例えば、大量の虫がうごめいている袋、使用済みの避妊具、大きな灰皿にパンパンに吸殻が入った状態のものを袋を空けて仕分けたこともあるそうです。まとめられていない新聞紙からは大量のゴキブリが発生したり、鋭利な物が入っていて危険を感じたこともあるそうです。ここまでひどいゴミ集積所の課題を、ほぼ一人で2年間も背負ってきたという状況に、私は言葉も出ませんでした。
2つ目の例は、下前地域に在住の方からごみ集積所の管理のご相談をいただきました。この地域は、30世帯以上の1戸建てが同じごみ集積所を管理しており、ごみ当番も順番に回しているそうです。しかしながら、住民全体が高齢化しており、今では70~90代の単身世帯が過半数を占めるそうで、その中からは、「高齢により、ごみ当番がもうできないので、辞退したい」という申し出が相次いでいるそうです。私にご相談くださった方も40~50代の方で、ごみ集積所を共有している世帯の中では若い方ですが、「高齢の方々がゴミ当番を辞退したい気持ちはわかるけれど、そうすると、若い世帯に負担が集中してしまうので、ひとり暮らしの高齢者にも無理を言ってごみ当番を続けてもらっている。とても心苦しい。」とお話されていました。また、「生まれた頃から約50年ここに住み、昔は一緒に子育てを助け合ったり、みんなで仲が良かったけれど、今はごみ当番のことで近所の人間関係が悪化してしまい、とても辛い。」と悩まれていました。「今後、さらに住民が高齢化したら、ごみ集積所の管理はどうなってしまうのか、心配が尽きない。」ともお話されていました。
3つ目のケースは、2年前に戸田市に転勤してきたというご夫婦から、「賃貸アパートにはゴミステーションがなく、夜勤明けなどの時間帯にはゴミが捨てられない。全ての賃貸アパートへゴミステーション設置を義務付けて欲しい。」といった声や、「転勤族にとって、戸田市のごみの分別は複雑すぎてとても分かりずらい。」と言った声をいただきました。こちらは、1つ目のケースと全く同じ意見で、「資源」「もやさない」の違いが特にわかりずらく、「缶・ビン」と「ペットボトル」の回収の日が別であったり、「段ボール」と「紙ゴミ」の日の回収が別と言う点が、非常に難しいといったご意見をいただきました。
また4つ目のケースは、私が市民の方々から不法投棄のご連絡をいただくことがあり、その対応の際に感じた件ですが、「不法投棄を見つけても、誰に連絡していいのか分からず、ずっとこのままにしていた。」といった声が多かったです。不法投棄された粗大ごみをそのままにしておくと、地域が荒れてしまい、治安の悪化が特に心配だと住民の皆さんは口を揃えます。「割れ窓理論」という言葉がありますが、ごみで荒れている地域と犯罪の多さには関連性があるとの研究結果もあります。
こうした様々なごみの課題は市内のあらゆる地域で現在進行形で発生していると感じますが、ひとつひとつを紐解いて解決していくべき重要な課題であると思います。
このような背景を踏まえて、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。
件名1:「ごみの問題について」
 (1)ごみに関する現状と課題について。
  ①ごみの分別と、外国人や転勤族などへの分別方法の周知について。
  ②不法投棄への対策と、シールが貼られていない粗大ごみへの対応について。
  ③ルールを守らない人が原因で荒れているごみ集積所において、市が取っている対策について。
  ④籠のメンテナンスや管理、ごみ捨てに苦労している高齢者への対策について。
 (2)今後、さらなる住民の高齢化等の課題により、ごみ集積所の管理がさらに困難になることが予想されるが、持続可能なごみの収集方法について、市の考えは。
ご答弁をよろしくお願いいたします。
1の(1)ごみに関する現状と課題について、順次お答えいたします。
ごみの分別と外国人や転勤族などへの分別方法の周知につきましては、転入時に市民課の窓口においてパンフレットを配布しており、外国人には外国語版をお渡ししております。さらに、毎年4月にはパンフレットを全戸配布し、分別方法を周知しております。
不法投棄への対策と、シールが貼られていない粗大ごみへの対応につきましては、集積所への不法投棄や手続きがされていない粗大ごみが置かれた場合には、その対策として警告シールを貼り排出者が正しく出しなおすことを促しております。改善が認められない場合には、1週間程度を目途にやむをえず市により回収を実施しております。また、同一箇所で繰り返し不法投棄がみられ、排出者の身元が特定できる場合には、文書により指導を行っております。
荒れているごみ集積所への対策につきましては、ルールが守られない集積所は、委託業者による定期的なパトロール巡回を行い、監視をしております。また、特定の集積所以外では、市民からの情報提供があった場合には適宜、集積所のごみの整理を行うとともに、ルールが守られない要因の検証を行っております。小動物によるごみ散乱被害の防止を目的に設置しているネットの交換が必要な場合などには、衛生自治会の協力をお願いしております。また、不法投棄の防止対策と同様、原因となる排出者の身元が特定できる場合には、文書により指導を行っております。
カゴのメンテナンスや管理、高齢者への対策につきましては、カゴは屋外において使用することから、風雨に強く重量があり耐久性の高いカゴを使用しております。ごみの回収後は歩行者などに支障が生じないよう収集員により重ねて収納をしております。また、カゴのメンテナンスにつきましては、汚れが顕著な場合には、洗浄後のカゴと交換を行っております。重量のあるカゴの取り扱いについて、負担を感じられる方もいらっしゃると思いますので、今後、カゴの耐久性と重量について研究してまいります。
次に(2)高齢化等により集積所の管理が困難となるが、持続可能なごみの収集方法についてお答えします。ごみ集積所の管理は、基本的には利用者の協力により維持しており、町会や自治会による清掃当番や地域住民の方々により自主的な管理が実施されているところです。現在、集積所は約3,700ヶ所の設置がされていることから、引き続き地域の住民の方々を中心とした維持管理にご協力をお願いしたいと考えております。   
ご答弁ありがとうございました。それでは順次、再質問をさせていただきます。まずは(1)①について、再質問をさせていただきます。先ほども述べましたが、転勤族の方や、外国人の方からは、資源ごみと燃やさないごみ、ビンや缶とペットボトルの回収日が異なることが、特に分かりずらいと聞きました。現在、家庭に配布された、「全てを掲載している細かいルール表」も必要ですが、情報量が多すぎて読みずらいのと、サイズが大きく、自宅の冷蔵庫などに貼れるサイズではないため、貼らないで保管してしまう方も多いかと思います。そこで、参考資料4に示したように、分別内容と曜日のみが記載されていて、ぱっと見で「何曜日に何ゴミの日か」がすぐに分かるような、簡素化したルール表を作成して家庭に配布してはいかがでしょうか。
【答弁】全戸配布しております分別パンフレットは、今年度より、両面印刷に紙面を拡大し、より詳細なごみの分別の方法を掲載いたしましたが、視覚的にごみの分別方法が容易に確認できるような表について、今後、検討してまいります。
前向きなご答弁をありがとうございます。参考資料4は、実際に市民の方が作成して、荒れている「ごみ集積所」に掲示したところ、目に見える効果があったとのことです。ぜひ参考にしていただき、簡素化したルール表も作成していただけますように、よろしくお願いいたします。
それでは(1)②について、再質問をさせていただきます。私も市民の方から不法投棄の相談をいただき対応したことが複数回ありますが、例えば、不法投棄された場所が戸田市の敷地であれば市役所環境課に連絡、埼玉県道であれば埼玉県に連絡、川の土手など埼玉県の川であれば埼玉県に連絡など、捨てられた場所によって連絡先が異なるため、市民が自分では連絡しずらいと聞きます。「どこに連絡すればよいかわからない」といったケースでは、不法投棄が長く放置されやすいリスクもあります。私が蕨警察に電話したこともありますが、蕨警察に電話しても、「ちょっと分からないので確認します。」と折り返し電話をいただいたりと、担当者でない場合には戸惑っていることもありました。足立区では「不法投棄110番」という窓口を区役所が設置していて、区で一括して不法投棄の通報を受け付けており、さらにはLINEの通報制度にも不法投棄の項目を入れています。戸田市においても、例えばですが、「ゴミの総合相談窓口」として戸田市ゴミコンシェルジュ等を設置して、その中で、誰もが簡単に通報できる「不法投棄110番」のような仕組みを作ったり、現状の戸田市のLINEには不具合通報システムがありますが、そこにも「不法投棄の通報」の項目を加えるなどして、市でゴミに関する総合相談窓口を立ち上げて、ゴミに関する問題や課題を一括して市が対応してはいかがでしょうか。
環境課で受けた市民からの不法投棄情報は、その投棄場所や投棄物を聞き取り、それぞれの施設管理者へ情報提供を行っております。ゴミや不法投棄に関することは、現在でも環境課で対応をしておりますので、市民に分かりやすいように市ホームページなどで周知を図ってまいります。
ありがとうございます。今も環境課さんを中心に、ゴミに関する相談に対応してくださっていますが、やはり市民目線で見ると、「どこに相談したらよいのか分からない。」と思っている市民の方も多いと思います。市民にとって目に見える形で、ゴミ専用の相談窓口を設置していただき、「不法投棄110番」や、不法投棄のLINE通報システムを立ち上げ、ホームページにも掲載いていただきたいと思います。そうすれば、市民が自ら電話連絡をしたり、LINEで通報することができます。不法投棄が長く放置されることのない仕組みと、その対策を要望とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
続いて、(1)②について、再質問をさせていただきます。シールが貼られていない粗大ごみが置きっぱなしになっていると、ゴミがゴミを呼び、集積所がどんどん荒れるという負のループを招いてしまいます。回収まで1週間は長いという声があり、シールが貼られていない粗大ごみの引き取り日数をもう少し短縮してはいかがでしょうか。
回収期間の短縮は、「分別しなくてもすぐに収集される」「数日待てば収集されるはず」というモラルハザードを招きかねないことから、現状の運用を維持していきたいと考えております。なお、ごみの状態により収集しないと危険が伴うと判断される場合には、1週間を待たずに収集を行っております。
粗大ごみの中でも、お布団などが1週間放置されると、雨で塗れてしまい、大変汚れてしまうといった声もあります。ぜひ臨機応変に対応していただけますよう、よろしくお願いいたします。
それでは、(1)③について再質問をさせていただきます。足立区ではセンサーライトと看板の貸し出しを行っており、ホームページでも「貸し出します。」と、分かりやすく周知しています。戸田市でも、荒れたごみ集積所には看板やセンサーライトを貸し出して欲しいという市民の声がありますが、それについてはいかがでしょうか。
センサーライトにつきましては、その照度や設置数など、設置場所に適したものを選定する必要がございます。センサーライトの購入費用は、市から各衛生自治会に交付している衛生指導費において補助対象となりますので、ご活用いただきたいと考えております。なお、不法投棄やごみ出しルールなどの啓発看板については、配布を行っております。
先ほど紹介した市民の方は、衛生自治会や町会とはあまり繋がっておらず、誰が衛生自治会の人か分からないと言っていました。そして、ごみ集積所が荒れ果てて困っていたので、結局は自腹でセンサーライトを購入してごみ集積所に設置しました。ごみ集積所はあっという間に荒れるので、緊急を要するケースもあり、町会や衛生自治会に相談して、センサーライトを購入する手順を踏むことが、市民にとって負担が大きいと感じました。やはりゴミの問題については、市がすぐに必要なものを貸し出した方が早く対応できると思いますので、こちらも市の総合相談窓口の項目に入れて、市が対応するような仕組みの検討をよろしくお願いいたします。
続いて、(1)③について再質問をさせていただきます。特にごみ集積所が荒れた地域においては、特定の期間、パトロールを強化して、集積所の監視や指導・仕分けを強化することはできないか、お伺いいたします。
マナーを守らない人は、前日や夜間にごみ出しを行うことも多く、その時間帯に対応することは人員の確保や費用面において難しいと考えております。 現在でも委託業者による定期的なパトロールを実施しておりますので、その際に集積所の指定を行い巡回パトロールの強化を実施してまいります。
ありがとうございます。課題のある集積所の声を受け止め、巡回パトロールの強化をよろしくお願いいたします。
続いて、(1)③について、再質問をさせていただきます。例えば、コミュニティバスのバス停を掃除することでトコバスの回数券がもらえるというボランティアへの報酬制度があると伺っており、実際にバス停清掃をしているという主婦の方にお話を伺ったところ、「コミュニティバスの回数券が欲しいので、バス停清掃をしている。」と聞きました。ごみ集積所においても、回数券などの報酬やサービスの特典を付けるなどして、市民や主婦の方によって、ごみ集積所の清掃をサポートしてもらう仕組みを作ってはいかがでしょうか。
路上のごみ集積所の管理については、利用者である地域住民や地域の組織である衛生自治会に交付金を支出し、その活動を支援しておりますことから、一部のサポートの方に対し、サービスを与えることは他の集積所との公平性の課題もあり、難しいものと考えます。
先ほども述べましたが、やはり、荒れているゴミ集積所に関しては、早めに対応していかないと、どんどん荒れてしまって、管理が難しくなってしまいます。先ほど紹介したように、2年間も荒れ続けて、住民が追い詰められているゴミ集積所のようなケースでは、負のループをどこかでいったん断ち切るためにも、ゴミ集積所を一緒に清掃してくれる人手が必要だと感じます。ご答弁では、「他の集積所との公平性の課題」と回答がありましたが、全ての集積所が公平性を保つ必要があるのでしょうか。荒れ果てて困っている集積所に、一定期間、行政がサポートをして、まず元の状態に戻すためには人手が必要であり、そのサポートを行うことは、公平性の有無にかかわらず、必要なことではないのでしょうか。うまくいっている綺麗なごみ集積所は良いですが、そうではない、いちど荒れてしまった集積所に対しては、地域だけでの解決がすでに困難な状況ですので、市が前向きな介入をして、一定期間のサポートを与える仕組みを作り、解決に向けて伴走してくださいますように、よろしくお願いいたします。そのためにも、ゴミの悩みに関する総合相談窓口が必要だと考えます。
それでは、(1)④について再質問をさせていただきます。参考資料5をご覧ください。高齢者にとっては、カゴが重くて、カゴを積み重ねたり外したりする作業が大変と伺いました。高齢化が進んだ地域では、カートや杖をついてようやく歩いている80代~90代の方もいらっしゃり、そういう方にとっては、カゴを持ち上げることさえも困難だと伺っています。実際に戸田市のカゴは、風で飛ばないように重たくて頑丈に作られていますし、私が持ち上げても重かったです。一方では、ごみ集積所にカゴを使わない自治体も多くあり、カゴをなくして欲しいといった声もあります。戸田市においてカゴによる分別を重視する理由について伺います。
現在の分別カゴは、資源物を袋から出した状態で種類ごとに回収を行うことで、有効的に再資源化が可能となることから、平成2年度より導入をしております。その後、平成5年度にペットボトルの回収が開始されましたが、同様に分別カゴが採用され、現在のカゴによる分別回収が定着しております。
ありがとうございます。続いて、(1)④について、再質問をさせていただきます。カゴが汚れている場合には、定期的に衛生センターで洗ってくださっていますが、他によく聞く悩みには、カゴが古くなるとカゴがささくれ立ってきて、重ねたカゴが外れなくて大変だと聞きます。そのため、カゴを洗うだけではなく、ささくれだったギザギザのカゴにはヤスリをかけるなどして、重ねたり外したりする動作がスムーズに行くようにメンテナンスして欲しいという市民からの要望もありますが、これについてはいかがでしょうか。
分別カゴについては、汚れが著しいものは衛生センター内で洗浄し、定期的に洗浄後のカゴと交換を行っておりますが、洗浄の際に研磨などの現場作業を組み込むことは、難しい状況でございます。かごの取り外しが困難な状態のカゴについては、個別にご相談をいただければ、交換などの対応を行ってまいります。
ありがとうございます。「個別に相談をいただければ対応する」ということですが、こういったこともホームページなどで周知していかなければ、市民の方には伝わらないと思いますので、ゴミの総合相談窓口ではこういったサービスもあるということをぜひ周知をお願いいたします。
それでは、(2)について再質問をさせていただきます。これまでのごみ集積所の課題を考慮すると、賃貸アパート・賃貸マンション等のごみステーションを義務化すべきと考えますが、それについてはいかがでしょうか。
共同住宅が建設される場合の集積所の設置は、戸田市開発指導条例等に従い、一定規模以上の開発行為に設置基準を設けておりますが、開発行為に該当しない規模の場合でも、物件の付加価値を高めるため、敷地内に集積所を自発的に設置する傾向がございます。一方、既存の共同住宅では、集積所を敷地内に設置することは、集積場所の捻出などが制約となり、義務付けることは難しいと考えます。なお、既存の共同住宅における設置の相談があった場合には、敷地内設置の実現に向け協議を行っております。
続いて、(2)について、再質問をさせていただきます。横浜市では「分けて出すのがハマルール」という条例を制定して、分別を守らない住民に対しては罰金を課す条例が制定されました。戸田市には「戸田市廃棄物の減量及び適正処理に関する条例」がありますが、実効性が低いと思われます。戸田市においても分別がしっかりと守られるような実効性の高い条例が必要かと思いますが、それについてはいかがでしょうか。
「戸田市廃棄物の減量及び適正処理に関する条例」においては、廃棄物の分別排出を義務としておりますが、罰則規定は設けておりません。分別ルールを守らない方へは、地域住民や衛生自治会との連携により、分別の重要性やルール・マナーの意識の向上に向け、引き続きルールの周知を実施してまいります。
現在、分別されてないごみはゴミ収集車によって回収されない為、ゴミ当番が袋を開けて、分別をし直す、という作業が必要ですが、この行為がプライバシーの侵害にあたる恐れもあります。条例によりそれを回避させることも可能かと思いますので、ぜひ実効性の高い条例制定の検討をお願いいたします。
続いて、(2)について、再質問をさせていただきます。昨年の市民生活常任委員会の提言書でも提案され、過去に山崎議員や他の多くの議員も提案していますが、ごみの戸別収集について改めてお伺いします。今後、ますます進む高齢化に伴い、現状のごみ集積所の管理方法にはいずれ限界が来るのではないかと考えます。また、地域によってはもう限界を迎えているギリギリの状況の集積所もあると感じました。従いまして、ごみの戸別収集について、近い将来の現実的な対策として具体的に議論をしていくべきと考えますが、市の考えはいかがでしょうか。
戸別収集は、収集箇所が建物の数に比例することから、収集コストの大幅な増加、収集人員や車輌体制の再構築、さらには、蕨戸田衛生センター組合と蕨市との調整も必要となります。また、財政面や市民生活に大きなインパクトを与える影響の大きい事項であることから、先行自治体の事例を引き続き調査、研究してまいります。
ご答弁ありがとうございました。
それでは、【最後のまとめ】に入ります。
先ほど、センサーライトを自腹で購入して、ゴミ集積所に自分で設置したという市民の方が、「市長への提言」に要望した際に、次のような回答が返ってきたそうです。
「センサーライトの設置については、地域の衛生自治会に購入費を補助するという形での実施が考えられますので、衛生自治会長との会議の中でごみ集積所の適切管理に向けた取り組みの参考として提案させていただきます。」といった回答だったそうです。
この回答を見て、「地域課題は地域で解決して欲しい。」という市の考え方を強く感じたとお話されていました。たしかに、これまでの理想の在り方としては、地域の衛生環境を維持するために、住民がみんなで少しずつ負担し合い、地域で協力し合って行うべきという点は理解できますし、それが理想的ではありますが、一方では、これほど多くの地域でごみ集積所の課題を抱えている現状を見ますと、地域での地道な取り組みも限界にきていると言わざるを得ません。市民の高齢化に伴い、今後はますますごみ集積所の管理が困難になり、集積場の廃止やスラム化が懸念されます。戸田市としては、ごみ問題は地域で解決できるという認識なのでしたら、まずその考え方を見直していただきたいと思います。
先ほど例に出てきた足立区は、行政が直接的にセンサーライトや看板の貸し出しを行っていますし、「不法投棄110番」を設置したりと、ホームページを見ても、積極的に行政が介入して、ごみの問題を解決しようと取り組んでいます。市民の方も、「行政が一緒に寄り添ってくれる」と感じられれば、非常に心強いのではないでしょうか。「相談されたら対応する」のではなくて、「ごみ問題に一緒に寄り添います」「こういう問題が起きたら、ご相談ください。」と、ホームページなどで目に見える形で表明することが必要であると、多くの市民相談を受けて私は感じました。
本日の一般質問では、ごみの具体的な課題を例に挙げ、それに対する改革をご提案させていただきました。ゴミの回収に関しては、蕨市も関係しており、難しい問題が山積していることは承知しておりますが、多くの市民がごみの問題で悩み、苦しんでいるという現状を知っていただきたく思います。ひとつひとつの課題解決に向けて、これまでにはないような、あらゆる対策を検討いただけましたら幸いです。
市長の目指す「誰もが住みやすく、安心して暮らせる戸田市」の実現には、生活に直結しているゴミの問題を避けて通ることはできません。本日の提案をぜひ検討していただき、ごみで苦しむ市民のために、さらに1歩も2歩も前向きな取り組みをお願い申し上げまして、一般質問の件名1を閉じさせていただきます。
 
 
 
 
 
 
 
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