活動報告

【戸田市議会で全会一致で可決】 埼玉県立高校の共学化を巡り、生徒の意見尊重を求める意見書が全会一致で可決しました(戸田市議会・戸田の会)宮内そうこ

本日は戸田市議会12月定例会において討論および採決が行われました。
その中で、私が市議会議員になって初めて提出した意見書が全会一致で可決されました。
「男女別学の埼玉県立高等学校において、生徒の意見を尊重した方針決定を求める意見書」です。
現在、埼玉県立高校の共学化を巡っては、さまざまな立場や考え方があります。
だからこそ結論ありきではなく、「実際に学校に通う生徒や、これから進学を目指す子どもたちの声を丁寧に受け止め、十分に配慮した上で方針を決めるべきだ」という強い思いから、戸田市議会において、この意見書を提出させていただきました。
今回の全会一致の可決は私ひとりの力では決して成し得なかったものです。
戸田の会の皆さまのお力添えをはじめ、趣旨にご賛同くださった全ての議員の皆さま、関心を寄せてくださった市民の皆さまに、心より感謝を申し上げます。
そして同様の意見書は、埼玉県の富士見市や上尾市でも先に可決されており、私もこの意見書を提出するにあたって以前よりご相談させていただきました富士見市議会会派「草の根」の皆さんにも感謝を申し上げます。この動きは埼玉県内の他の自治体でも広がりつつあると伺っています。
また本日はこの他にも議会として重要な議案についての審議が行われました。
戸田市議会12月定例会は12月24日をもって閉会となりますので、最後まで市政の動きにご注目いただけましたら幸いです。
これからも市民の声に耳を傾け、現場の実情を大切にした市政を目指して全力で取り組んでまいります。
以下、全会一致で可決した意見書の全文となります。
【男女別学の埼玉県立高等学校において生徒の意見を尊重した方針決定を求める意見書】
 現在埼玉県には、12校の男女別学の県立高校がある。令和5年8月30日、埼玉県男女共同参画苦情処理委員は、「埼玉県立高校において、共学化が早期に実現されるべきである」との趣旨の勧告を埼玉県教育委員会に対して行い、令和6年8月31日までに「是正その他の措置」についての報告を求めた。
 埼玉県教育委員会は、勧告を受けて、中学生及び高校生とその保護者に対するアンケートを令和6年4月から5月にかけて実施した。アンケートの結果、「共学化した方がよい」と回答したのは中学生で18.7%、高校生で7.8%、「共学化しない方がよい」と回答したのは中学生で19.3%、高校生で57.2%、「どちらでもよい」と回答したのは中学生で56.2%、高校生で33.2%となった。
 埼玉県教育委員会は令和6年8月22日に措置報告書を提出し、「男女共同参画社会の中において、高校の3年間を男女が互いに協力して学校生活を送ることには意義があり、県教育委員会は、主体的に共学化を推進していくこととする」とした上で、県民の意見を丁寧に把握する必要があるため、埼玉県教育委員会がアンケートや地域別での意見交換、有識者からの意見聴取などを実施するとしている。先に行われたアンケート結果からも、今後さらに慎重な議論が求められることは明らかである。
 よって本市議会は、埼玉県及び埼玉県教育委員会に対し、在校生及び進学を目指す生徒の気持ちを尊重し、男女別学の埼玉県立高等学校において当事者の意見に十分配慮した方針決定を行うことを求める。
 以上、地方自治法第99条に基づき意見書を提出する。
 令和7年12月17日
埼玉県戸田市議会
埼玉県知事、埼玉県教育委員会教育長 様
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