おはようございます
昨日の続きですが、戸田市議会12月議会の一般質問テーマ③では、「横断歩道の維持管理」について議会で取り上げました。
横断歩道は、通学路や生活道路など、市民の毎日の暮らしを支える大切な交通インフラです。
特に信号機のない横断歩道では、白いラインそのものが、ドライバーに「歩行者がいるかもしれない」と伝える重要なサインになります。
近年、「横断歩道では歩行者優先」という意識は市内でも確実に広がってきました。
その一方で、「横断歩道が薄くて見えにくい」「消えかけていて危ない」という声も多く寄せられています。
市民の皆さんがどれだけ交通ルールを守っても、肝心の横断歩道が薄くて見えにくければ、歩行者の安全は守れません。
「消えかけた横断歩道」の塗り直しは、早ければ2〜3ヶ月で塗り直してもらえることもありますが、遅いと1年近く時間がかかることもあります。
今回の質問では、戸田市内には約1,000か所の横断歩道があり、塗り直しは「埼玉県警の所管」で、事故の多い場所や通学路など、優先度の高い場所から順次対応していることが分かりました。
また市としても、市民からの通報を受けて、消えかけている横断歩道の現地確認を行い、その都度、埼玉県警へ情報提供や要望を続けていることが確認できました。
横断歩道は、ただの塗装ではなく「命を守る線」です。
特に子どもや高齢の方にとっては、横断歩道がはっきり見えるかどうかが、安全に道路を渡れるかを左右します。
したがって一般質問では、市として、埼玉県警に迅速な塗り直しを求めていくことを要望させていただきました。
これからも、市民の皆さんの声を大切にしながら、通学路や人通りの多い場所を中心に、県警への働きかけを続け、安心して歩ける戸田市の道路環境づくりを進めてまいります。
件名3:「本市の横断歩道の維持管理について」
それでは、件名3「本市の横断歩道の維持管理について」に入ります。
戸田市のまちなかには、通学路、生活道路、幹線道路、住宅街の小さな交差点まで、多くの横断歩道が設置されており、子どもから高齢者まで、すべての市民の命を守る重要な交通インフラとなっています。特に信号機のない横断歩道では、歩行者と車の距離が近く、横断歩道の果たす役割は重要です。
最近では、「信号機のない横断歩道では歩行者優先」という交通ルールの意識が全国的に高まり、戸田市内でも、ドライバーが歩行者に配慮して一時停止する場面が増えてきました。これは、市民の皆さま一人ひとりの意識の高さが生んだ大きな前進であると感じています。
しかしその一方で、「横断歩道そのものが薄くなっている」「消えかけている」という声を、多くの市民の方々からいただいてきました。せっかく「歩行者優先」の交通ルールの意識が高まってきているのに、肝心の横断歩道が見えづらくなっていては、安全性が大きく損なわれてしまいます。
とりわけ信号機のない横断歩道では、横断歩道の白いラインが歩行者の存在を知らせる「重要な視覚的サイン」となります。そのラインが薄くなっていると、ドライバーが歩行者の存在に気がつくのが遅れる危険性が高くなり、交通事故につながる恐れがあります。
私もこれまでに、市民の方々から「薄くなった横断歩道を塗り直してほしい」という具体的なご要望をいただき、担当課へもその都度、お伝えしてきました。その際には、適切に塗り直しを進めていただいたケースも多く、迅速に対応してくださった担当課の皆さまには心より感謝を申し上げます。
一方では、早い場合は2〜3か月で対応していただく場合もありますが、長い場合には1年近く時間がかかったケースもあります。これは、横断歩道の塗り直しが、戸田市の事業ではなく、埼玉県警察の所管となっているため、市が直接工事の時期を決めることができず、「いつ塗り直してもらえるのか」が明確ではないという仕組みのためです。
私の地元・南町の横断歩道も、信号機のない横断歩道のラインが消えてしまい、町会のパトロール隊や保護者から「早く塗り直してほしい」という声が繰り返し寄せられたにも関わらず、塗り直しまでに約10か月も時間がかかり、地域住民からは「横断歩道を塗り直すだけなのに、どうしてこんなに時間がかかるのか?」と疑問の声も寄せられました。
市民から見ると、市役所が管轄であるとか、埼玉県が管轄であるとか、その行政の手続きの違いは分かりませんし、横断歩道の所管は埼玉県警ではあるものの、市民の安全確保という観点からは、戸田市としても積極的な情報提供・働きかけを継続することが重要です。本日は、市内の横断歩道の現状や、維持管理の方法と体制、塗り直しを行う際の優先順位、市から県警への働きかけなどについて対策をお伺いいたします。
件名3:「本市の横断歩道の維持管理について」
1.市内には横断歩道が多く設置されているが、どのように維持管理されているのか、伺う。
2. 市として実施できることについて、伺う。
ご答弁をよろしくお願いいたします。
【都市交通課の答弁】
件名3横断歩道の維持管理(1)市内には横断歩道が多く設置されているが、どのように維持管理されているのかについて、お答えします。
横断歩道につきましては、埼玉県公安委員会の管轄となるため、蕨警察署に確認したところ、市内には約1,000箇所、横断歩道が設置されており、これらの維持管理に当たっては、警察署員による道路パトロールや警察活動時の情報、市民からの通報などにより情報を補充することで、横断歩道の劣化状況等の把握に努めているとのことです。
横断歩道の再塗装については、交通事故の発生箇所や多くの子どもが利用する通学路など、緊急性が高い箇所から、埼玉県全体の状況を鑑み、順次実施しているとのことです。
次に(2)市として実施できることについて、お答えします。
市では、町会・自治会や市民等から横断歩道に関する情報提供が寄せられた際、市職員が現地を確認し、劣化状況に応じて、蕨警察署に情報提供を行っております。また、計画的な取り組みと致しましては、令和8年度に「第6期埼玉県通学路整備計画」の策定に向けて、本市として作業を行うことを予定しています。この策定過程において、通学路に関する道路調書を作成いたします。横断歩道の再塗装が必要と思われる箇所については、この計画に落とし込むことにより、安全に通行できる環境に繋がるものと考えます。
ご答弁ありがとうございます。再質問はいたしませんが、横断歩道の白いラインは、ただの塗装ではありません。市民の命を守る「重要なサイン」であり、特に信号機のない横断歩道においては、その役割は非常に大きいです。どれほど市民が交通ルールを守っても、横断歩道そのものが消えかけていては、歩行者の安全は守れません。
横断歩道の維持管理は、市民の命を守る最優先の交通安全対策です。現状、市としてできる対応は行っていただいていますが、特に通学路や高齢者が多い地域、交通量の多い道路については、県警に対し一層迅速な塗り直しを求めていくよう強く要望し、件名3の質問を終わります。
本日も執行部のみなさまのご丁寧なご答弁をありがとうございました。