戸田市議会12月議会の一般質問(12月8日からスタート)では、私は3つのテーマを取り上げます。
ただいま原稿の準備に追われていますが、一つずつポイントをご紹介させていただきます。
まず1つ目のテーマですが、皆さんは「香害(こうがい)」をご存知でしょうか。
柔軟剤・芳香剤・洗剤などの香りや化学物質で、頭痛・吐き気・めまい・倦怠感といった体調不良が起きてしまう現象です。
ピンと来ない方も多いかもしれませんし、「においの好き嫌いの問題では?」と思われがちですが、実は日常生活が困難になるほど深刻なケースもあります。
日本経済新聞によると、香りによる体調不良の相談件数は年々増加しており、学校生活や仕事の継続が困難になる例も出ています。それでもまだ社会の認知は十分とは言えません。
私自身も子どもが産まれてから、この問題に真剣に向き合うようになり、シックハウス症候群や、化学物質過敏症について調べるようになりました。
というのは、私の息子、特に次男は、アトピー性皮膚炎や、強めのアレルギー体質を持っており、例えば小さい頃には、夏休み空けの登園では、よく蕁麻疹が出る経験を何度もしてきました。
当時は「アレルギー体質だから仕方ない」と思っていましたが、いま振り返ると、夏休み空けのこもった空気には多くの化学物質やアレルギー物質が含まれており、それに反応したのだと思います。
そのため、自宅でも換気をこまめに行う、低ホルムアルデヒドの家具や安全性の高いオモチャを買うなど、身近な課題として、できるだけアレルギーが起こりにくい空気環境を意識して生活してきました。
例えば保育園や幼稚園、学校や学童など、子どもたちが多く集まる場所では、空気環境によっては、様々な香りや化学物質に敏感に反応してしまうお子さんは確実に存在していると思います。
子育てにおいても、子どものアレルギーの話題は共通のテーマであり、「子どもが柔軟剤の香りで気分が悪くなる」「相手にどう伝えていいか分からない」「相談先も分からないから諦めている」という声を、これまでママ友との会話の中から多く耳にしてきました。
「見えない・伝えづらい・理解されにくい」というテーマであり、まさに「声にならない困りごと」のひとつであると感じています。
一方では、香りそのものを否定したいわけではありませんし、香りは生活の癒しでもあり、楽しみでもあります。私もアロマの香りやお花の香りに癒されることも多いですし、香りは潤いでもあります。
だからこそ、今回の戸田市議会の一般質問では、「香りを楽しむ人」と「香りで体調を崩す人」の双方を尊重しながら、「公共の場においては、少し配慮を広げる」という「香りのエチケット」について、まずは多くの方々に知っていただき、互いに尊重し合うという共生の視点から、みなさんと一緒に考えていきたいと考えています。
また全国でもこの動きは加速しており、世田谷区や札幌市ではポスター掲示や学校での啓発が行われており、国会議員も洗剤や柔軟剤について取り上げており、国の5省庁も「その香り、困っている人もいます」という啓発ポスターを作成しました。
少しずつ、個人の体質の問題ではなく、「社会の問題」として扱われ始めているのです。
そこで戸田市においても、
★公共施設での周知啓発(ポスター・チラシ等)
★相談体制の整備について
★学校・保育園・学童での空気環境や化学物質への配慮 について
★香りを楽しむ人と苦しむ人、双方を尊重するバランス について
これらを戸田市議会12月定例会の一般質問で問題提起させていただき、具体的な対策を提案していきたいと思います。
12月8日(月)10時より、トップバッターで登壇します。オンラインでも傍聴できますので、ぜひご覧くださいね。