活動報告

【7月14日 宮内そうこの出張お茶会 】

(ひとり親家庭の手取り10万円台で家賃7万円はキツすぎる!〜生活保護に頼らない段階的な支援を〜)
こんにちは☀️
蕨戸田衛生センターの火災を受け、今朝は近所のゴミ集積所を見て回りました。幸い混乱はほとんど見られず、市民の皆さまの冷静な対応に心から感謝を申し上げます。今後も新たな情報が入り次第、迅速にお知らせしてまいります。
本日は午前中、「戸田の会」の会派会議を行い、午後は「宮内そうこの出張お茶会」で、ひとり親のお母さんと直接お会いし、お話を伺いました。
私が市議会議員として特に力を入れている政策の一つが「ひとり親家庭の支援」です。議会でも何度も取り上げてきましたが、実際に現場の声を伺うたび、「まだ届いていない支援がある」と痛感します。
「ひとり親って(支援制度もあるし)恵まれているんでしょ?」
「生活保護があるから大丈夫だよね?」
「保育園も無料で良いよね。」
そんな言葉を耳にするたび、ひとり親の方々がまるで困っていないかのような認識を持つ方がいることに、胸が締め付けられる思いがします。
子育ては夫婦二人でも悩みや苦労が尽きません。精神的にも物理的にも経済的にも、毎日が本当に大変です。
これをお母さん(もしくはお父さん)がたったひとりで、仕事と子育てを背負うということは、想像をはるかに超える大変さです。親が高齢であったり、他にも事情があったりして、身内の助けが全く得られないひとり親家庭も多く、経済的な支援だけでなく精神的な支えも必要だと改めて感じます。
今日お会いしたお母さんは、戸田市の母子生活支援施設「むつみ荘」で数年間を過ごし、その後、保育士の資格を取得して経済的に自立されました。
「生活保護には頼りたくなかった。保育士の資格と家賃補助があったから、なんとかやってこられた。でも、もし子どもが2人、3人いたら、正直、無理だったと思う。」
その率直な言葉には、共感しかありませんでした。
ひとり親のお母さんが施設を出た後、まず直面する大きな負担は家賃です。
戸田市内で子どもと住める広さの住宅を探すとなると、「4〜5万円ではほとんどなく、6〜7万円はかかる」とのこと。私が調べた限りでも、かなり安い地域に引っ越さない限り、それくらいは必要です。手取り10万円台の収入から家賃7万円が引かれたら、子ども1人であっても生活は苦しいはずですし、複数人いたら暮らしていけません。食べていくのもやっとではないでしょうか。そのため、施設を出たら生活保護を選ばざるを得ないひとり親の方も多いのではないか、というお話でした。
つまり、「むつみ荘などの施設を出た後は、経済面において、生活保護か完全自立かの二択ではなく、その間を支える段階的な支援が必要なのではないか」という意見は、制度の隙間にいる多くの方の声を代弁していると感じました。(※児童扶養手当と仕事の手取り合わせても10万円台という方々のケースです。この場合、生活保護の方が楽であれば、そちらを選ばざるを得ない方も多いという話です)
また、このお母さんのように、資格を取得して順調に自立できるケースは決して多くはありません。
家賃の負担、離婚に伴う引っ越しと子どもの転校、母親の就労環境への適応、子育てや家事と仕事との両立、そして離婚後の精神的に不安定な状態からの再スタートは、どれも簡単なことではありません。
施設を出たら「いきなり自立」ではなく、経済的にも精神的にも「段階的な自立」を支える仕組みを、戸田市でさらに整えていかなければ…!!と改めて感じました。
また私自身の話になりますが、1月の市議会議員選挙を経て2期目となり、メールでの市民相談がさらに増えていて、キャパオーバーで「出張お茶会」の継続を迷ったこともありました。
ですが改めて、このように直接会ってお話を伺えるなら、時間の許す限り対面での「出張お茶会」も続けていきたいな…と思いました。
本日いただいた当事者のご意見を踏まえて、引き続き、戸田市におけるさらなる「ひとり親の支援」の充実に取り組むとともに、議会でも声をあげ続けてまいります!
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