【一般質問テーマその②障がい福祉
】

こんばんは
連投失礼します。

続いて、一般質問のテーマ②つ目は、「障害者差別解消法改正による合理的配慮について」取り上げました。
今回の質問は、ある子育て中のお母さんからご相談をいただいたことがきっかけです。
そのお母さんは、身体障がいのある娘さんを育てていて、娘さんを連れて図書館によく通うそうですが、移動手段が自家用車のみに限られています。(バスや自転車での移動はできません)
さいたま市や都内では、障がい者手帳を提示することで図書館の駐車場が無料になるところが沢山あります。
一方では、上戸田分館(あいぱる)の駐車場は有料であります。私はこのお母さんのお話を伺い、娘さんに障がいがあり、徒歩や自転車での移動は不可能で、バスなどの公共交通機関を使うことも難しく、移動手段が自家用車のみに限られている状況ですので、障がい者手帳の提示により、上戸田分館の駐車場を無料にする配慮が必要なのではないかと思い、議会で訴えました。
社会には「障がい者割引」がありますし、都内やさいたま市など近隣の自治体でも公共施設の駐車場などに広く適用されていますが、その理由として、障がい者が健常者と同じように行動する場合、今回の車でしか移動できない方の場合は、健常者と比べても意図しない出費が増えたりと、社会に関わるハードルが高くなります。「障がい者割引」は、障がい者の社会参加のハードルを下げ、健常者と平等に社会参加ができるようにするために設けられた大切なサービスです。
しかしながら、今回の一般質問での市の答弁は、「無料化の検討の予定はない」とのことで、非常に残念なご答弁でした。「使用者の公平性の観点から原則通り全員にご負担いただく」とありましたが、それは健常者の視点から見た回答であり、障がい福祉の視点が欠けていると感じました。
、「利用者の公平性の観点から、原則通り全員にご負担いただく」というご答弁に対しては、むしろ真逆ではないか、とさえ感じます。障がい者割引をしてこそ、健常者との公平性が保たれるのではないかと私は考えます。
私は、これまで議員活動をしていて、医療的ケアのお子さんを育てるお母さんや、今回のように、身体障がいのあるお子さんを育てるお母さんなど、障がいを持つ方やその保護者からのご相談も多くいただきますが、健常者と比べても、障がいのある方は、移動のハードルや困難の度合いが非常に高いと感じております。まず、車移動の方がほとんどです。バスや電車など公共交通機関は使えない障がい者が多いのではないでしょうか。
障がいのあるお子さんの子育ては、移動ひとつとっても、本当に大変な現状があると思います。
たしかに上戸田分館は、戸田市の中央に位置し、立地も良く、駐車場も狭いので、市の事情も理解できますが、例えば、時間を2時間までは無料にする、1か月3回までなど、回数を設けるなどすれば、できる割引はあると思います。ぜひ検討していただけたらと思いまして、引き続き、障がい福祉の充実に向けて粘り強く取り組んで参ります。
以下、一般質問の全文となりますので、ぜひご覧ください。


それでは続いて、件名3:「障害者差別解消法改正による合理的配慮について」に入ります。今回の質問内容は、主に障がい者福祉についてですが、今回の質問は、ある子育て中のお母さんからご相談をいただいたことがきっかけです。
そのお母さんは、障がいのある娘さんの子育てをしており、障がいの特性上、公共交通機関を使うことが難しく、移動手段は自家用車のみに限られています。そして、障がいのある娘さんをよく図書館に連れて行くそうです。現在、戸田市の図書館は、中央図書館、上戸田分館、下戸田分室、下戸田南分室、美笹分室がありますが、あいパルの2階にある上戸田分館の駐車場を除いては、すべて駐車場代が無料となっています。
このお母さんは、障がいのある娘さんの移動手段が自家用車しかないことから、障害者手帳を提示した場合には、上戸田分館の駐車場代も無料にして欲しいと要望しています。そして、このお母さんが自ら「あいパル」の担当者に問い合わせたところ、「あいパルは貸室、駐車場ともに有料の施設です。受益者負担の考えで、全ての市民の方に等しくご負担いただいておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。」との回答があったそうです。
一方で、他の自治体の状況を調べてみると、例えば埼玉県内ですと、さいたま市立中央図書館では、障がい者手帳を提示すれば、浦和駅東口駐車場が3時間まで半額になるサービスがあります。武蔵浦和図書館でも、障がい者手帳の提示で、駐車場・駐輪場ともに無料となります。大宮図書館も、障がい者手帳を提示すれば、駐車場が無料です。大宮駅徒歩5分の桜木図書館では、駐車料金が20分200円と高いですが、障がい者手帳の提示で駐車料金が半額となるサービスを導入しています。また東京都内では、障がい者手帳を提示すれば、板橋区立中央図書館は無料、目黒区の図書館も2時間以内であれば駐車場無料、千代田区の図書館も駐車場代が無料、そして、中野区立図書館では身体障害者手帳がある方で障害者サービスに登録すると「障がい者用駐車場」が利用でき、武蔵野市の図書館でも「障がい者サービス」として、歩行での来館が困難な方や、付き添いの方が運転する車両の駐車料金は、手帳を提示すれば無料となります。また千葉市の市立中央図書館も、手帳を提示することにより、駐車料金が免除されます。他にも調べれば全国で沢山の事例があります。いずれにしましても、私はこのお母さんのお話を伺い、娘さんに障がいがあり、徒歩や自転車での移動は不可能で、バスなどの公共交通機関を使うことも難しく、移動手段が自家用車のみに限られている状況ですので、障がい者手帳の提示により、上戸田分館の駐車場を無料にする配慮が必要なのではないかと思います。このような背景から、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。
件名3.障害者差別解消法改正による合理的配慮について
(1) 市内の図書館のうち、上戸田分館の駐車場だけが有料である。合理的配慮により、障がい者には全て無料にできないか。お伺いいたします。
【市の答弁】上戸田分館の駐車場料金を障がい者には無料にできないかについて、お答えいたします。公共施設の使用料については、利用者に応分の負担を求める受益者負担の考え方に基づき、各施設の管理運営費や性質等を踏まえて算定根拠や細分化された受益者負担割合を考慮した料金設定としていることから、原則、減額・免除を設定せず、本来利用者が負担すべき料金として、施設を利用する人と利用しない人との公平性を確保したものとしております。上戸田地域交流センター及び、図書館上戸田分館の駐車場の利用料金についても、この受益者負担の考え方から基本となる額を条例で定め、指定管理者がその範囲内で料金を設定し、運営を行っておりますので、利用するすべての方に費用の負担をしていただくものと考えております。合理的配慮の提供とは、日常生活において提供されている設備やサービスについて、障害のない人は簡単にできても、障害のある人にとっては利用が難しく、活動が制限されてしまう場合に、社会的なバリアを取り除いてほしい旨の意思が伝えられたときに、負担が重すぎない範囲で対応するとされるもので、令和6年4月改正の障害者差別解消法では、事業者への合理的配慮の提供が義務化されました。上戸田地域交流センターでは、駐車場においては障害者専用の駐車スペースを施設西側入口前に設け、車両のロック板は地面に格納できてバリアフリーとなる昇降式としているほか、状況に応じて障がいのある方でも利用しやすい施設サービスの提供に努めているところです。
ご答弁ありがとうございました。ご答弁にありますように、障害者差別解消法の改正では合理的配慮が義務付けられていますが、合理的配慮の解釈に関しては非常に難しいところがあると私も感じています。物理的な配慮はさまざまな事例があるのに対して、金銭面での配慮の事例は少ない状況です。一方では、先ほども例に挙げましたように、障がい者手帳を見せることで駐車場代が無料になる図書館や公共施設は都内や全国にもたくさんあります。それも踏まえて、最後に再質問をさせていただきます。
上戸田地域交流センターでの、施設の運用ですとか、駐車場代を含めた施設の利用料金について最初に取り決めを行ったのは、もう10年以上も前だと聞いています。受益者負担の考えも分かるのですが、この10年間で、時代や社会は大きく変わり、障害者差別解消法の改正もなされました。こういった時代背景から、障がい者福祉もこの10年間で大きく前進していると思います。そこで改めて伺いますが、当事者の市民の声を受けて、障がい者手帳の提示により、駐車場代を無料化することについて検討をする予定がないかお伺いいたします。
【市の答弁】公共施設の使用料につきましては、平成28年8月に改定した「 受益者負担の見 直し方針」に基づき 、定期的な見直し、検証を行っております。貸室なども含めた施設の各使用料については、明確化された算定方法に従い決定し、現状でも施設の特性と社会状況等に見合った金額としているところでございます。上戸田地域交流センターの駐車場料金につきましても、立地や利用状況を勘案し金額を定め、利用者間の公平性の観点から、原則どおり皆様にご負担いただくべきものと考えております。そのため、駐車場料金の無料化については検討する予定はございませんが、議員からお話しのありました他自治体の事例については、参考とさせていただくとともに「受益者負担の見直し方針」に基づき使用料の検証は定期的に行ってまいります。
ありがとうございます。「無料化の検討の予定はない」とのことで、非常に残念なご答弁です。「使用者の公平性の観点から原則通り全員にご負担いただく」とありますが、それは健常者の視点から見た回答であり、障がい福祉の視点が欠けていると感じます。なぜ社会には「障がい者割引」があるのか、といいますと、障がい者が健常者と同じように行動する場合、今回の車でしか移動できない方の場合は、健常者と比べても意図しない出費が増えたりと、社会に関わるハードルが高くなります。障がい者割引は、障がい者の社会参加のハードルを下げ、健常者と平等に社会参加ができるようにするために設けられた大切なサービスです。したがいまして、「利用者の公平性の観点から、原則通り全員にご負担いただく」というご答弁に対しては、むしろ真逆ではないか、と感じます。障がい者割引をしてこそ、健常者との公平性が保たれるのではないかと私は考えます。
私は、これまで議員活動をしていて、医療的ケアのお子さんを育てるお母さんや、今回のように、身体障がいのあるお子さんを育てるお母さんなど、障がいを持つ方やその保護者からのご相談も多くいただきますが、健常者と比べても、障がいのある方は、移動のハードルや困難の度合いが非常に高いと感じております。移動ひとつとっても、本当に大変な現状があります。たしかに上戸田分館は、戸田市の中央に位置し、立地も良く、駐車場も狭いので、市の事情も理解できますが、例えば、時間を2時間までは無料にする、1か月3回までなど、回数を設けるなどすれば、できる割引はあると思います。ぜひ検討していただけたらと思います。
今回は上戸田分館の駐車場代というピンポイントのお話でしたが、この障がい者割引の考えは、市内の全ての公共施設にも当てはまる重要な視点だと思っております。戸田市が、障がい者にとってさらに優しいまちとなりますに、福祉の視点も取り入れて、料金を設定していただけますように、よろしくお願いいたします。これで私の一般質問を終わります。今回も、執行部の皆様の丁寧なご答弁をありがとうございました。
