こんばんは
今年5月には、東京都による高校授業料無償化が発表され、令和6年度から無償化が実施されました。それを受けて、駅頭活動や「宮内そうこホームページ」などで最近よくいだだくご意見に「高校無償化」があります。
戸田市は東京都とも隣接しており、お子様が都内私立高校に通っているという戸田市民の方も多いかと思います。
子育て世代からは、「東京都の所得制限撤廃により、同じ学校に通いながら、都内在住の生徒は無償、都外在住の生徒は有償というのは不公平に感じ、学校内で教育の格差が出てしまうようで不安。埼玉県に通う生徒も、授業料を補助して欲しい。」といったご意見を最近よくいただきます。「都民がうらやましい」「埼玉県でも無償化して欲しい」というご意見を多くいただいており、東京都に隣接しているからこそ、より不公平感を感じやすいということも一因としてあると感じています。
東京都と埼玉県でこれほど支援が違うと、住む自治体によって大きな差ができてしまいます。本来であれば日本のどこに住んでいても同じ子育て・教育支援が受けられるべきであると思いますし、国が率先して行って欲しい政策だと私は感じています。
こんの桃子県議とも以前からこの話は議論しており、こんの県議の調べによりますと、東京都が無償化を始めることに伴い、以下のようになっています。
◯都内在住で都内私立高校に通学(無償)
◯埼玉県内在住で県内私立高校に通学(助成金あり)
◯埼玉県内在住で都内私立高校に通学(助成金なし)
またこんの県議の調査によれば、
①県内在住で県内私立高校に通学している人数
→約4万5,000人
②見込まれる助成額
→約42億円
②県内在住で都内私立高校に通学している人数
→約1万4,000人
③想定される必要予算額
→約15億円
という状況だそうです。
本題に入りますが、こうした埼玉県の課題は、直接的には私が市議会議員として行政に訴えることができません。(管轄が戸田市ではなく埼玉県ですので)
しかしながら、私が連携させていただいているこんの桃子県議がすでに埼玉県に対しヒアリング・要望しておりまして、現時点では「検討を重ねつつ、国に対して要望を続けていく」という回答だそうです。
実際に2023年の12月の埼玉県議会では他の議員からも同様の問題が取り上げられたそうですが、私立高校授業料無償化拡充について、「授業料無償化については、県としても国に対して同制度の拡充を繰り返し要望しており、今後も検討を重ねていく」旨の回答がされているようです。
私の個人的な考えとしては、教育政策や子育て政策については自治体間の財源の豊かさの差異に起因することなく、国が一律に国の責任で行うべきだと考えます。(これに関して、こんの県議も同じ意見です)。
しかしながら、東京都と埼玉県において明らかな差が出ている現状を受けて、いつになるか分からない国の対応を待つのではなく、埼玉県として予算措置を要望して無償化に向けて動いて欲しいとも感じています。
かなり多額の予算がかかることではありますし、全ての都道府県で同じように実施することは現実的には難しいと感じていますが、今後も引き続き、こんの県議を通して、私からも埼玉県に働きかけていきたいと思います。
明日からはいよいよ戸田市議会12月議会が開会します!戸田市議会公式ホームページからもオンライン視聴できますので、ぜひ議会の中継をご覧になってみてくださいね。