活動報告

【10月21日 総務常任委員会の視察に行きました】

こんばんは🌝
投稿が遅くなりましたが、今週の月曜日(おととい)は、私が所属している総務常任委員会で、長野県長野市への行政視察に行きました。
私たち総務常任委員会では、年間活動テーマを「能登半島地震を受けての避難所運営の在り方について」と決定しました。
その理由としては、今年に入って発生した能登半島地震や台湾での地震を受けて市民の方々の震災への不安、避難所運営への関心もますます高まっているという背景や、戸田市では台風第19 号の大雨の影響を受けて荒川が氾濫危険水位に達したことにより、河川や道路の排水能力を上回る雨によって戸田市内では道路冠水及び床上・床下浸水が発生し、市内避難所へ避難する方々が多数発生したという背景から、「避難所運営」に焦点を当てて調査研究をしてきました。
今年の5月には、市内にある「戸田ボートレース企業団、新曽中学校、本庁舎の防災倉庫」の3か所を、委員の皆さんや危機管理防災課の職員さんと一緒に見学させていただき、市内の防災備蓄倉庫の現状について調査しました。
今回の視察では、令和元年度東日本台風の災害を受けて避難所開設を行った長野県長野市役所の危機管理防災課の職員さんのお話を伺うとともに、意見交換を行いました。
長野県長野市では令和元年10月に発生した東日本台風の災害を受けて千曲川の堤防が決壊しましたが、それからどのように避難所を開設して、どのように避難所運営を行ったか、またその当時の職員さんによる実体験を元に、対応と課題についてお話をお伺いすることができ、大変参考になりました。
特に印象的だったのは、避難所開設にあたって、職員の到着が遅れるなどして現場がパニックになったことや、その反省を踏まえて「職員向けの避難所開設/運営訓練」を実施している点、また、女性目線からの避難所運営が不十分であり、生理用品などのニーズに対して男性職員ではうまく対応できなかったという反省を踏まえて、「避難所開設マニュアル」に「開設班には女性を含むこと」を明文化したという点など、当時はどのような課題があって、その後どのように対応したかなど、具体的な事例とともに説明いただきました。
他にも私たち委員会メンバーから以下のような質問が出ました。
1.長期化する避難生活における身体的・精神的なケアについての取組や課題について
2.避難所の運営にあたり、どのような体制で実施したか(市職員、施設管理者、自主防災組織などがどのような役割分担をして管理したか、また、運営体制における課題について)
3.避難者からの要望等の把握及びその対応のための取組や課題について
4.男女共同参画の視点を踏まえた避難所運営や、性被害防止のための取組や課題について
5.避難者のプライバシー保護のための取組や課題について
6.避難所において十分でなかった物資や設備などについて
7.他自治体や企業との支援物資などに関する連携の状況や課題について
8.令和元年東日本台風の避難所運営における課題の検証などを通して改善してきたことについて
いちばん最後に危機管理防災課の職員さんがお話されていたことで特に印象的だったのは、「市役所の職員さんというのは、安定のためもあるが、市民のために力になりたい、役に立ちたい、と志を持って就職した方々もたくさんいる。市の職員は、市民のためにと一生懸命に頑張りすぎてしまう方々も多いので、議員のみなさんはどうか温かい目で見守ってほしい。」といった言葉に感動しました。
戸田市でもゲリラ豪雨などが増えており、危機管理防災課の職員さんは徹夜で対応している(夜通しで対応している)ため、本当に頑張ってくださっており、改めて感謝の気持ちがわいてきました。
本日の視察をもとに、次回の10月30日の委員会では改めて視察の検証をするとともに、年間活動テーマの提言書作成に向けて、いよいよまとめの段階に入っていきます。
視察にご協力いただきました長野県の危機管理防災課の皆様や職員の皆様、そして議会事務局の職員さんは、ありがとうございました。
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