活動報告

12月の戸田市議会一般質問②公平で安全な学校開放制度を目指して 戸田市議会議員 宮内そうこ

こんばんは🌝連投失礼します。
戸田市議会12月議会の一般質問の2つ目のテーマとして、「学校開放制度の見直し」について議会で提案を行いました。
学校開放制度とは、市内18校の小中学校を246団体が利用する仕組みで、地域のスポーツ活動や子どもたちの成長を支えてきました。
一方では、利用時間を巡る話し合いでの不公平感や、調整の難しさについて、保護者の方々からは以前より複数の声が寄せられていました。
今回の質問では、「自主運営を尊重しつつも、不公平な話し合いにならないために、市としてどのような役割を果たすのか」という点を中心に確認しました。
市の答弁では、「市職員が3月の会議に出席している」ことに触れながら、「団体間に優先順位はなく、公平性が保たれるよう努めていく」というご答弁をいただき、学校開放制度の公平性の基本原則を改めて議会の場で明確にしていただきました。
また近年の夏の猛暑を踏まえ、真夏の熱中症対策についても新たな提案をしました。
その結果、夏季の利用においては「午前・午後交代制」をガイドラインに導入し、「各団体が譲り合って柔軟に利用できるように市が促していく」という前向きなご答弁をいただくことができました。
この制度を持続可能な形で次世代に引き継いでいくためには、これまでの慣習に任せきりにするのではなく、近年の厳しい猛暑など気候変動への対応や、子どもたちの暑さ対策や安全性の確保、運営委員会での話し合いの公平性を市がしっかりと守り、この制度を運営している市の役割を明確にするとともに、時代に合わせて見直していくことを要望させていただきました。
以下に一般質問の全文を公開します。
学校開放制度については、これまでも多くの保護者からのご意見をいただいてきたテーマですが、改めて以下の一般質問全文をご覧いただきまして、もしお気づきの点などあれば、市民の皆さまのご意見を改めてお寄せいただけますと幸いです。
⭐️以下、一般質問の全文です⭐️
(宮内の質問と市の答弁になります)
件名2:「本市の学校開放制度について」
それでは、件名2:「本市の学校開放制度について」に入ります。
学校開放制度とは、スポーツ団体などが放課後や休日に校庭・体育館を利用できる仕組みで、現在、240以上の団体が利用しており、市内18校の小中学校が開放されています。学校という公共の場を市民団体が譲り合って使うという制度ですので、その利用をどのように調整するかは、公平性と安全性の両方が問われる重要な課題です。
現在は、「どの団体がどの時間帯に利用するか」という話し合いは、市内18校ある各学校ごとに「運営委員会」が設置され、各団体の代表者同士で調整が行われていますが、市はその話し合いにはいっさい関与しておりません。
地域の自主運営は大切ですが、一方では、「長年利用している団体の発言力が強く、新規団体や小規模団体が意見しづらい」「3月の最初の話し合いで決まったシフトが通年で固定化されやすい」といった声も寄せられています。
このように、長年利用している団体の発言力が強くなったり、話し合いに慣れ合いの空気が生まれ、新規の新しい団体や小規模団体が意見しづらいといった課題は、特定の学校だけでなく、市内18校すべての運営委員会で起こりうる問題です。
もちろん、運営委員会での話し合いが丁寧に行われ、スムーズに調整ができている学校もあると伺っており、現場の努力があって成り立っている制度でもあります。ある学校で運営委員長を務めているという市民の方からは、「トラブルが起きたときに、間に入って、もめ事を解決したことがある」という現場でのお話も伺いました。
会議では団体の代表者が集まり、翌月のシフトを決めますが、3月の最初の会議以外はLINEで決めたりするところもあるなど、各学校の運営委員会ごとに、さまざまなやり方で調整が行われているようです。
一方では先ほど紹介したように、「市民にとって、もっと使いやすく、公平な制度であるべきだ」という市民の声も確かに届いています。
こうした状況から、調整がうまくいっている運営委員会もあれば、そうではない運営委員会もあると認識しておりますが、いずれにしても、この学校開放制度について、公平性や透明性を担保することは「市の責任」であると考えます。
つまり、制度全体の公平性・透明性が確保されているかどうかを見届ける責任は、制度を運営する市にあると考えます。
行政が直接、特定の団体に肩入れしたり、話し合いに介入することはできませんが、ガイドライン策定や、ルールの明文化など、「公平な話し合いを後押しする仕組みづくり」は、市として果たすべき役割です。
さらに、この制度にはもう一つ新たな課題があり、それは近年の夏の猛暑です。
あるスポーツ少年団の保護者からは次の声が届きました。これはある学校での話です。
「土日の学校開放では、午前中が野球、午後がサッカーと決まっています。ふだんは問題ありませんが、真夏は午前中のほうが涼しいため、お互いに午前中を譲り合って使いたいです。真夏の午後という一番暑い時間帯にサッカーをすることは熱中症リスクが極めて高く、せめて真夏だけでも、午前中を団体同士が譲り合って使える仕組みを作って欲しい。」とのご意見をいただきました。
たしかに真夏の午後の校庭は最も暑くなり、気温が40度近くになることもあります。こうした状況を踏まえて、夏の期間に限っては、午前中の校庭を譲り合って使えるような仕組みをルール化したり、夕方の涼しい時間帯を団体向けに開放するなど、制度を柔軟にアップデートしていく必要性を感じますし、「これまで通りのルール運用」では子どもたちの安全を守ることはできません。
学校開放制度は、全ての市民が安心してスポーツを楽しむための制度であるため、公平で透明な運営と、時代に合った柔軟な見直しが必須です。今後も持続可能で、市民の信頼に値する制度であることが求められており、このような観点から、通告に従いまして一般質問します。
件名2:「本市の学校開放制度について」
1. 学校開放の現在の仕組みについて伺う。
【文化スポーツ課の答弁】 学校施設開放事業は、市内の小学校及び中学校の校庭や体育館などの施設を学校教育に支障のない範囲で市民の利用に供し、スポーツ・レクリエーション活動の振興を図ること等を目的とし実施しているものでございます。開放している学校は、市内小中学校全18校で、うち、校庭に照明設備のある4校は、夜間利用が可能となっております。校庭の使用における開放時間帯は、学校行事等で使用しない範囲で、学校休業日は、午前8時から午後4時まで、及び午後6時から午後9時まで、学校休業日以外は、午後7時から午後9時までとなっております。また、体育館や武道場については、学校休業日は、午前8時から午後9時まで、学校休業日以外は、午後6時から午後9時まで使用可能となっております。なお、学校開放施設の使用に当たっては、毎年度、団体登録が必要であり、登録する団体の要件は、使用する学校の学区内に住所を有する者10人以上をもって構成することとなっております。令和7年度の団体登録数は246団体、うち、校庭を使用する団体は81団体であり、各登録団体における使用日時は、開放校ごとに、各団体の代表者等で構成されている運営委員会にて調整の上決定しております。
【宮内の再質問①】 ご答弁ありがとうございます。それでは、再質問させていただきます。運営委員会の透明性・公平性確保のための運営ガイドラインの策定の考えについて、お伺いします。
【文化スポーツ課の答弁】 運営委員会は、その自主的な運営を尊重し、各団体の代表者から選出される会長及び副会長が主となって、各施設の使用日時の調整等を、例月で実施しているところです。また、例年3月に開催される運営委員会の会議には、市職員が出席し、使用に当たってのルールや注意事項を記した資料を配布しており、学校施設開放事業における注意事項の説明を行っております。その中で、施設使用日時の調整に当たっては団体間に優先順位はなく、使用を希望する日時の重複があった際は、譲り合いのうえ施設を使用いただけるよう説明しているところであり、話し合いにより日程の調整ができない場合は、学校単位・施設単位での使用を制限することもある旨、注意も促しております。今後も、当該資料をガイドラインとして使用し、運用状況を踏まえたものとなるよう適宜更新を図るとともに、団体間の公平性が保たれるよう努めてまいります。
【宮内の再々質問】 ありがとうございます。「団体間の公平性が保たれるように努めていく」とのことですが、今のご答弁を伺う限りでは、これまで市が実施してきたやり方と同じのように感じてしまいます。しかしながら現場では、「団体間の調整に不公平感を感じている」という声も届いています。つまり、従来と同じやり方では現状の課題は解決しきれないと考えますので、さらに踏み込んだ対策が必要です。今後の方針について、市のお考えをお聞かせください。
【文化スポーツ課の答弁】 各施設の使用日時の調整は、運営委員会が、自主的な運営の中で毎月の調整を行っていただくこととなっております。そのため、市が直接、調整に関わることは難しいものと考えておりますが、議員からのご指摘もございましたことから、状況の把握に努めてまいりたいと考えております。
【宮内のコメント】 会議において最も重要なのは、発言の内容以上に「会議の空気がフラットであること」です。私は、調整が円滑に進んでいる学校の運営委員長からもお話を伺いましたが、「誰もが発言しやすいフラットな会議の空気づくりに努めている」とお話されていました。一方では、現状において、不公平感を感じるような話し合いがなされている運営委員会がもしあるとすれば、その空気をフラットに整えられるのは、利害関係を持たない第三者である市の職員しかおりません。「団体間に優先順位はない」という制度の根幹を現場でも徹底していただきたく、要望とさせていただきます。
【宮内の再質問②】 それでは、2つ目の再質問を行います。夏季(7〜9月)の熱中症対策として、一般開放時間の児童の外遊びが少ない時間に限って、団体利用枠として開放する等、夏季の利用ルールの柔軟化を検討していただけるか、お伺いします。
【文化スポーツ課の答弁】 遊び場開放は、地域の幼児や児童が安心して遊べる場所として、また、ボールを使った遊びができる場所として、季節により使用時間の差はあるものの、概ね午後4時から午後6時まで実施しており、令和6年度から、平日もその対象として使用時間を拡充したところでございます。そのため、現段階では、「団体利用枠」の拡大は難しいものとなりますが、「午前・午後交代制」については、先ほど申し上げましたガイドラインに記載し、各団体が譲り合って柔軟に使用いただけるよう促してまいります。
【宮内の再々質問】 前向きなご答弁ありがとうございます。「午前・午後交代制」について、ガイドラインに記載していただけるとのことですが、具体的にはどのように運用する予定なのか、詳しく教えてください。
【文化スポーツ課の答弁】 ご提案いただきました「午前・午後交代制」につきましては、使用ルール等を記載したガイドラインに新たに加えることで一定の効果があると考えておりますので、まずは、新たなガイドラインに沿って、譲り合いながら使用日時の調整をしていただくよう、運営委員会や登録団体にしっかりと周知してまいります。引き続き、今後の運用状況を注視し、学校開放団体がより活動しやすい制度となるよう取り組んでまいります。
【宮内のコメント】 ありがとうございます。「午前・午後交代制」についても、ガイドラインに記載するだけで終わることのないように、そして、現場で実際に運用されるところまでを、しっかりと市の職員さんが見届けてくださいますよう、要望とさせていただきます。
【宮内の再質問③】 それでは3つ目の再質問ですが、昨今の厳しい夏の暑さを考慮して、段階的にナイター設備を拡充することで、より安全で快適なスポーツ環境を整備してはいかがでしょうか。
【文化スポーツ課の答弁】 現在、校庭に照明を設置しておりますのは、戸田第一小学校、戸田第二小学校、新曽中学校及び美笹中学校の4校でございます。また、照明設備の使用に関しては、団体登録に当たって市内に住所を有する者10人以上をもって構成することが登録の要件となっており、令和7年度実績で17団体が登録されております。照明設備の設置に当たっては、周辺住民の理解を得る必要があることや、年間を通しての使用頻度、設置コスト等を勘案し、慎重に検討する必要があることから、他自治体の運用状況などを含め研究してまいります。
【宮内のコメント】 戸田市のナイター整備率は18校中4校であり、22%と低めです。一方、横浜市 30%、平塚市 35%、佐世保市 40% と、積極的にナイター整備が進んでいる自治体もあります。スポーツ団体数が多い戸田市においては、246団体という需要に対して供給が追いついているとは言えない水準です。ナイターは、費用面や騒音など、さまざまな課題もありますが、一方では、真夏の高温時間帯を避けられるだけでなく、社会人や部活後の子ども達など幅広い活用が広がりますので、ぜひ選択肢のひとつとして、検討をよろしくお願いいたします。
【宮内のコメント】 最後のまとめに入ります。学校開放制度は、「これまでの慣習だから」「今までもこうだったから」という理由だけで、制度が固定化され、使いにくいまま放置されるべきではありませんし、公平性や透明性が揺らぐ制度では、市民の信頼を損ないかねません。繰り返しますが、行政が「介入しない」ことと、「責任を持たない」ことは、意味が異なります。市民の税金を使っている学校という公共施設を利用する制度である以上は、市民にとって公平に運用されるべきです。
今後も学校開放制度を、持続可能なものとして次世代に引き継いでいくためには、菅原市長の強いリーダーシップのもと、市がさらに主体的に関わり、市民や子どもたちが明るく楽しくスポーツを続けられる環境を整えていただけますようにお願い申し上げまして、件名2の一般質問を終わります。
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